藤井 隆さん (芸人)
アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画、第4回! 今回お話を伺ったのは、藤井 隆さんです。実はダンスの振付師が同じという共通点を持つ藤井さんとPASSPO☆。デビューのきっかけからちょっとマジメな仕事論まで……メンバーがたっぷり掘り下げます!
安斉 「藤井さんに竹中先生(竹中夏海/PASSPO☆の振り付けを担当)がお世話になって……藤井さんがPASSPO☆の『HONEY DISH』を踊っているのを見させていただきました!」
藤井 「こちらこそお世話になってます! あれね?、衣装も借りて、本当にありがとうございました。うれしかったですよ。竹中さんが昔DVDをくださって、皆さんのことを存じ上げていたので」
PASSPO☆ 「えーっ!」
藤井 「そう。だから衣装がかわいいのも知ってたし。あとキャリーバッグを持っているのがすごい印象的で。コンセプトもすごい素敵やから、よく覚えてたんです。あのときは衣装を勝手に借りて、本当にごめんなさいね」
PASSPO☆ 「いえいえ!」
安斉 「いつでも貸します!」
藤井 「本当に?(笑) 竹中先生がPASSPO☆の衣装を似合われるのは分かっているんですけど。もう一人のYoshi Yoshi先生が??僕がデビュー曲からお世話になっている先生が、オールジャンル踊れる素晴らしい人なんやけど。Yoshi Yoshi先生もどなたかの衣装を借りてるんですよ。」
玉井 「なちゅの着させました?」
岩村 「入らなかったですか?」
玉井 「(なちゅの衣装は)大体の人、入るんですけど」
藤井 「(笑) いや、やっぱりアイドルの方は違うねって話になりました」
安斉 「(笑) 今日は考えてきた質問があるので、聞いてもいいですか?」
藤井 「どうぞどうぞ、何でもいいですよ」
安斉 「じゃあ最初に……藤井さんが芸能界に入ったきっかけは何ですか?」
藤井 「きっかけは、吉本新喜劇です。兄が“若手座員募集”っていう新聞広告を見てて、冷やかしで『ちょっと行ってみたら』なんて言われて。そのとき、高校を卒業して、サラリーマンをやっていたんですけど」
PASSPO☆ 「へ?!」
藤井 「経理部にいて。芸能界に興味なかったし、受かると思ってなかったんですけど、オーディションって楽しそうやなって行ってみたんです。自己PRで『何もないです』って言ったら、『ほんなんなら入ってくるな!』ってすごい怒られたんやけど、なんか合格させていただいて。そこから始まったんですよね」
安斉 「新喜劇出てらした?」
藤井 「出てました。でも、最初の3年間ぐらいは会社も辞めずに」
根岸 「両立みたいな」
藤井 「そうなんですよ」
PASSPO☆ 「すごい!」
藤井 「両立なんてやさしい言葉を使ったけど、本当、やり方がきたなくて。サラリーマンだと毎日の舞台には出られないので、深夜番組のレポーターみたいな仕事のオーディションに受かったから、それをやりながら昼間は会社に通って。会社はおじいちゃんとおばあちゃんが多い会社で、深夜番組を誰も見てへんかったからずっとバレずにいたんだけど。あるときバレて」
森 「バレたんだ」
藤井 「バレたんですよ。『藤井くん、本当にそれやっているの?』って言われたから、『やってます』と。会社はアルバイト禁止なんでね、『どうしますか』って言われて、僕自身はその会社がすごい好きやったんで、『番組のほうを辞めます』なんて言ったんですけど。でも、そのときの周りのスタッフの方が、『辞めるのはもったいなくない?』って言ってくださって。それで会社のほうを辞めて、そこからは新喜劇に出ましょうっていうことになったのかな」
PASSPO☆ 「へ?!」
藤井 「皆さんは、オーディションとか? スカウト?」
根岸 「渋谷を適当に歩いている子たちが。最初は候補生が19人いて、そのうちの10人がPASSPO☆に入れたんですよ」
藤井 「入れたっていうか。でも、半分の人は落ちているわけだからね」
玉井 「でも、よく何万人のオーディションで選ばれた子たち、みたいなことよく言うじゃないですか。でも私たちはもう、渋谷でスカウトされて、ほぼ入れたっていう」
藤井 「違うよ。それはでも、スカウトっていうところで違うから。選ばれてますから。だって、その日、渋谷に何万人いたのよ、かわいこちゃん」
岩村 「でも、結構、友達も同じ人にスカウトされてたりしたんで……」
森 「結構、誰でもスカウトしちゃう……」
増井 「デビューのきっかけを言うの恥ずかしいんです」
藤井 「そんなことない。それは事務所さんの好みの傾向やから。好きな顔立ちっていうのがあるから」
PASSPO☆ 「やさしい!」
藤井 「それはそうですよ。僕は一応オーディションっていう形で入ってますけど、ガッツがないと本当は来ちゃいけない世界ですよね。フワーッと入ってきた人って、やっぱり責任感もないし。でも女性の場合は、またちょっと別で、かわいく生まれてしまったからやるしかないという人も、やっぱりいらっしゃるわけです。そういうのがスカウトされる人だと思いますよ」
PASSPO☆ 「嬉しい!」
玉井 「初めてそんなふうに言っていただきました」
安斉 「頑張らなきゃ」