藤井 隆さん (芸人)
アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画、第4回! 今回お話を伺ったのは、藤井 隆さんです。実はダンスの振付師が同じという共通点を持つ藤井さんとPASSPO☆。デビューのきっかけからちょっとマジメな仕事論まで……メンバーがたっぷり掘り下げます!
玉井 「私たちはけっこうセルフプロデュースというか――今、みおちゃんが衣装を全部考えてくれてたりとか、私が振り付けしたりとか、作詞する子がいたりしているので、今後もっとそういう部分を伸ばしていきたくて。藤井さんがセルフプロデュースする際に大切にしていることはありますか?」
藤井 「セルフプロデュース……自覚がまず、あんまりないんですね。言葉を借りてセルフプロデュースをしているということにさせてもらうならば、そんなことを口に出せたのはつい最近なんですよ。新喜劇の舞台ではなくて、テレビでタレントとしていただくようになったとき――今日みたいに人のお話を聞くっていうのはすごく難しいことだと僕は思っているので、司会っていうポジションをやらせていただく機会があったんですけど、きっとうまく出来ないだろうなと思っていて。でも、それをやらせていただける席は本当に少ないから、その機会に恵まれたならちゃんとやったほうがいいよって言ってくださったスタッフの人がいたんです。だから、やらせて頂きました。セルフプロデュースっていうと、何でもかんでも自分で考えなきゃとか、自分で思っていることだけを表現しなきゃって思うかもしれんねんけど、意外と周りの人が言ってくれていることのほうが正しいこともあると思うんです」
PASSPO☆ 「なるほど」
藤井 「例えば、皆さんの衣装。なんで彼女はパフスリーブやのに、私はノースリーブなんだろう?とか、思ったとしますよね。でもそれは腕を出しているほうがその人がかわいく見えるから、とか明確な理由や意味が絶対にあると思うんです。セルフプロデュースしているつもりでも、周りの誰かが知らず知らずのうちに教えてくれることをちゃんとキャッチしておく、っていうのはすごく大事なのかなって思うんですよね。偉そうなことは言われへんけど……“見せる”ためのプロデュース=セルフプロデュースっていう意味で言うと、あんまり自分が正しいと思わんほうがいいような気がします」
森 「すごく勉強になります!」
安斉 「藤井さんが出会って、感動したり、刺激を受けた人はいますか?」
藤井 「本当に恵まれてて、多いんですよ。吉本の中ではもちろんたくさんいらっしゃるし、他事務所の方もそう。今、パッと思いついたのは関根勤さんとか、YOUさん、東野(幸治)さん、今田(耕司)さん。新喜劇の皆さんはもちろんですし、雨上がり決死隊のお二人とかもそう。あと、博多華丸・大吉さんとか、桂三度さんとか、バッファロー吾郎さんとか……挙げれば本当に、尽きないんですけど。共通して言えるのは、僕を許してくれる人っていうことです。僕、次男坊なので基本的にお兄さんが好きで。でも、どこか性格もちょっと勝ち気なところがあるので、そんな私を許してくださる先輩方が周りに多かったのはありがたいなと思いますね。みんなは、どっち? 年上が好き? それとも年下?」
森 「年上のほうが好きです」
玉井 「ゆっきぃ以外はみんな次女なんです」
根岸 「ゆっきぃだけ、長女なんです」
藤井 「長女か?。僕、娘がいるんですけど。赤ちゃんは授かりものですから、そんなことを言っちゃいけないけど……一人っ子の女の子がやっぱりすごい好きなんですよ。自己完結してるんです。依存せえへんし、愛される術も知ってるし。だから長女の方を見てたら、もう胸が痛くなる時があるんです。長女って、荷物多かったりしません? かばんの中にヨーグルトのスプーンが入ってたりとかさ」
藤本 「要らないものまで持って歩いた(笑)」
藤井 「いつか使えると思って、いろんなものをかばんの中に入れとくとか(笑)。僕自身は次男坊やから、何となく上の失敗を見て、こうはなるまいって勉強するよね」
藤本 「分かります」
岩村 「PASSPO☆もみんなで悪いことしてるのに、マネージャーに怒られるのはゆっきぃ」
藤本 「最後にしゃべった人が私になったら、バレるんですよ」
玉井 「『ゆっきぃ、うるさーい!』とか」
藤本 「でも、それ見て、下は――下っていうか、本当に悪いことやっている人たちは気付くから、それはそれでいいかなと思って」
藤井 「朗らかね、器がでっかいね(笑)。自分の娘も、もし下の子ができたらお姉ちゃんになるわけだけど……ゆっきぃちゃん(のような長女)にはなってほしくないと思うジョーク!!」
PASSPO☆ 「(笑)」