岩村 「バンドを組んだきっかけはなんだったんですか？」

たなしん 「多分、メンバー各自違うと思うんだけど、俺はたまたま高校のときTOTALFATっていう同級生のバンドがいて。学校もクラスも一緒の」

玉井 「かっこいいですね」

森 「すごい」

たなしん 「ライブ見に行って『俺もやってみたいな』って相談したら『やっちゃえばいいじゃん』みたいな。それで、今のギターの渡邊幸一とバンドやってみようかっていうことで始めて、ずっと今まで続けてるっていう」

PASSPO☆ 「へえ〜！」

岩村 「すごい。何年もずっと一緒？」

たなしん 「そうだね。だから大変な部分と、ずっと一緒にやってきたからこそできるみたいなところと、両方ある気がする。最近すごく思います」

岩村 「それにしても、すごい高校ですね。普通の高校ですよね？」

たなしん 「音楽とは関係ない普通の進学校というか……進学校じゃないか（笑）。でも、ちょっと頑張って勉強して入るようなところというか」

玉井 「今いるメンバーは、全員同じ高校ですか？」

金廣 「ドラムだけ違うか」

たなしん 「そう。もともと同じ学校だったんだけど、2008年から新しいドラマーが入ったので」

藤本 「学校ではおんなじグループだったってことですか？」

金廣 「グループは違ったよね。それに、俺は中学の頃からバンドやってて。高校に入って幸一と同じクラスになって、バンド組もうかってことで最初幸ちゃんとバンド組んだんだよ」

たなしん 「それがすごいよね」

金廣 「そう。それでやってたんだけど抜けて、でも結果、大学入ったときにまた幸ちゃんとかたなしんがやってたバンドに呼ばれて入ったって感じ」

PASSPO☆ 「へえ〜！」

岩村 「それだけ付き合いが長かったら、家族みたいになりますよね」

たなしん 「もともと友達だからね。グループとかバンドとかって長くやってるといろいろあると思うんだけど……結局“友達”が根本にあるから、ちょっと絆が強いとは思う。絆っていうとちょっとアレだけど、頭にきたことがあっても相手のことを思えるというか。自分も頑張ろうって思えるし。ちょっといい話ですけど、本当にそう思う」

PASSPO☆ 「おぉ〜!!」

森 「金廣さんは、ずっとバンドマンになるって決めていたんですか？」

たなしん 「そう。そこが気になるよね」

金廣 「そうね。明確には決めてなかったです。もともと父親がパイロットで……」

PASSPO☆ 「えー!?」

金廣 「でも、うち自衛隊だから、またちょっと違うけど。で、俺もパイロットになりたかったんだけど、前は目が悪いと航空学校を受験できなくて、どうしようかなぁと思ってるときに、バンドかっこいいな、バンドやってみたいなと。そうしたら、今、QUATTROっていうバンドのボーカルと、（The）Mirrazっていうバンドのベースで活動してる奴らがたまたま同じ中学にいたから、一緒にバンド組んだんです。でも、音楽で食っていこうっていうふうには思っていなくて。一緒に曲を作るのも楽しいし、自分の書いた曲もなんかいいねって言ってもらえてたけど、音楽で食べてくっていうのがどういうものかよく分かんなかったし、ふわっとしたまま大学入ってもバンドやってたって感じかな」

森 「じゃあ、就職とかも全然決まってなくて？」

金廣 「決まってなかったっていうか、みんなが就活してるの知らなかった」

増井 「大学には一応行った？」

金廣 「一応、行った。でも、就職……（たなしんに）知ってた？　みんなが就活してること」

たなしん 「周りね。それは知ってたよ」

金廣 「うそ。いや、俺、本気で知らなかったよ」

たなしん 「このぐらいぶっ飛んでないと（音楽）できないのかなって思ってきたよ（笑）。変わってんだよ、うちのメンバーみんな。俺、（見た目は）一番変でしょ？」

PASSPO☆ 「一番変そう」

たなしん 「だけど、俺が一番まともだから」

金廣 「就活しようとしてたもんな」

たなしん 「してたよ。みんな就職しようとはしてたよ。大学行かせてもらってたから、親のプレッシャーみたいなものがあるじゃない。単純に、普通の考え方だとね。それで、普通にエントリーシート書いてみた」

金廣 「書いたんだ」

たなしん 「でも、なんかやるのがばかくさいなって思って、やめた」

金廣 「ばかくさい言うなよ（笑）」

森 「じゃあ、面接は受けてないんですか？」

たなしん 「受けてない。結局1個も受けなかった。でも、みんなもいい年でしょ？」

根岸 「そうですね」

金廣 「就活とかしたの？」

玉井 「いや、まったく」

森 「何もしてないです」

金廣 「一緒じゃん（笑）」