風男塾さん
アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画! 第9回目のゲストは、男装ユニット・風男塾のメンバー・赤園虎次郎(あかぞの こじろう)さん&青明寺浦正(せいみょうじ うらまさ)さん。2017年春に風男塾の卒業を発表しているお2人に、デビュー当時のことから今の心境まで……PASSPO☆がたっぷりお話を伺いました。
青明寺 「シュントラの」
玉井 「こういう(振付の)ところあるじゃないですか」
赤園 「最初かな? 最後かな?」
玉井 「最後、最後、最後。そこが好きで、みおくんと杏で、『HONEY DISH』勝手にそこ踊ってる」
赤園 「やばい。やばい」
青明寺 「この振りは多分いない」
岩村 「でも昔、キャラが濃かったって言っても、今もめちゃくちゃみんな濃いですよね?」
根岸 「濃い、濃い、濃い!」
青明寺 「風男塾の中にいると、歌・ダンスもできて、キャラも面白くないと目立たないって思っちゃうんじゃないかな。特に(仮屋世)来音と(藤守)怜生がすごい。もともとの性格もあるんだろうけど、風男塾に入ってすぐにあんなにしゃべるにようになったから」
玉井 「怜生くんのTwitterを見て、この人は将来すげえことになりそうだなと」
赤園 「Twitterで?」
玉井 「だってまだ入って1年経ってないですよね?」
赤園 「全然経ってない」
玉井 「なのにもう一番風男塾さんぽい」
赤園 「セリフみたいなね」
藤本 「女子がキャーってなるような」
青明寺 「うちの友達が『かっこいいね、怜生くん。でも、これ浦正くんがツイートしてたら、罰ゲームかと思われるよね』って(笑)」
岩村 「それをやってるからすごいよね」
青明寺 「それがすごいしっくりはまってるんだよね。」
赤園 「そうね。キャラがね、みんなそれぞれ」
玉井 「なんかその怜生くんのツイートのすぐ上に、虎次くんが(愛刃)健水くんと、SNOWっていうアプリで加工したおじさんの画像が上がってたときがあって。そのとき、風男塾さんのいいところは、ここだなって思った」
赤園 「バラバラやね。バラバラ」
玉井 「浦正くんは告知してた。ツアーの」
根岸 「笑!さすが」
岩村 「いやー、キャラ立ちしてるわー」
青明寺 「告知と来音への突っ込みしかしてないと思う」
赤園 「来音への突っ込み多いね」
根岸 「いや、風男塾さんのこのキャラの立ち方は、全アイドルが真似すべきというか、見習うべきところだと思う」
藤本 「本当だよね」
赤園 「でもやっぱり男装っていうのが1個乗っかってるから、風男塾はもうそのときだけのやっぱり人物でもあるし、どんだけやっても、もうその後の人生に響かない気がしてて。だからちょっと強い」
根岸 「そういうことか」
赤園 「何やっても、キャラって言ってもらえるっていうのが、この男装の強みだなって」
青明寺 「女子だったらできないよねって言いながらやるもん」
根岸 「ところで、男装するから男になるわけじゃないですか。こういう男になりたいっていうのあったんですか? 芸能人とかで」
赤園 「昔はすごく意識してた。男装し始めのときは、目標にする人がいないと駄目だなと思って、ちゃんと決めたのは木村拓哉さん」
PASSPO☆ 「ぴったり、ぴったり!」
赤園 「ステージ上では木村さんになりきる。なりたい!と思って、それを真似したりとか、テレビを見て、参考にしたり」
PASSPO☆ 「すごーい」
赤園 「そう。あとは。いろんなかっこいい男性を見つつ、勉強しながら」
根岸 「浦正くんは?」
青明寺 「最初の頃はすごく若かったし、そういうキャラでいきたかったんですよ。でも、何だろう。普通に虎次くんみたいに二枚目キャラでやりたいけど、でも虎次くんがいるし、かぶる。しかも自分がそういうキャラをやってみて、すごい自分に対して気持ち悪いって思い始めて。これは自分じゃないってなって思って落ち着いたところが、もう下手に作らずに、いつもどおりでいいんだなってところへ。そうしたら、今のこの告知キャラができ上がった」
PASSPO☆ 「告知キャラ(笑)!いや、マジで素晴らしい。」
根岸 「ファンの方も、たぶん結構変わったじゃないですか。昔と比べて」
赤園 「変わりました」
岩村 「男の人から女の人になってるし。そのときの対応っていうか、最初はどうしていたんですか?」
青明寺 「それ覚えてないんだよね、あんまり。どう変換していったのか」
赤園 「でもね、最初は戸惑った。だって、今まで男性の人って、割とこう距離を取ってくる人も多いじゃん。やっぱあくまで男女っていうところがあるから、一線をこうやっぱ越えてこない」
藤本 「ギューってしてきたりとか?」
赤園 「そう。でもやっぱ同性ってなると近いし」
PASSPO☆ 「なるほど」
赤園 「男性よりは近くて、でも『好きって言ってください』とか『決めゼリフ言ってください』とか」
青明寺 「言われる、言われる」
赤園 「そう言われると、最初はどうしようみたいな。あんまり好きって言い過ぎるのも、どうなのかなって思ったりはして」
玉井 「いい人だな」
赤園 「『一番だよ』とか、みんなに一番って言ってたら、悲しい思いさせちゃうなとか思ったけど」
藤本 「優しい」
赤園 「今はもうそれも喜んでくれるから、どんどん言うようにしてるけど」
岩村 「かっこいい。でも今でも男性のファンも、もちろんいらっしゃるじゃないですか?」
青明寺 「いますね」
岩村 「そういう方にはどうやって接するんですか?」
青明寺 「でも、趣味が結構男性寄りだから、同性の友達みたいな感覚かも。例えば、推しは他のメンバーだけど、プロレスの話をしに、自分の個別に来てくれたりとか。相手も同性の友達ぐらいのノリで来てくれてる人が多い気がする」
赤園 「イエーイ!みたいな」
青明寺 「そう。お疲れー!みたいな」
藤本 「そういう感じなんだね」
岩村 「男性アイドルにも男性ファンはいるからそれと一緒なのかな」
青明寺 「そう。結構、男性アイドルの人も男性ファンを喜んでて、それと似てるのかなって思います」