水島精二さん (アニメーション監督)
アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画! 第10回目のゲストは、アニメーション監督の水島精二さん。これまでに携わられた作品の制作裏話を交えながら、作品への譲れないこだわり、集中力を途切らせないための仕事術など……タメになるお話をたっぷりお届けします!
根岸 「今月で51歳になられるっていうことですけど、これからチャレンジしたら面白そうだなと思うことってあります? どんなことでもいいんですけど」
水島 「何かあるかな……今、やっていることの延長線上で誘われたら何でもやると思いますね。あ、でもこの間、『ネットラジオでメインのMCをやりませんか?』と言われて、それは断ったんですけど」
根岸 「できそうなのに!」
水島 「アニメの番組で、僕がメインMCで声優がサブに付くという話で。僕はこうやって普通に作品については話せるけど、MCをやる人間ではないから、それは職業としてちゃんとMCをやる人間を立てないと。僕がそこで進行役をやるのは筋違いだと思ったんですよね。本来、それをやるべき職業の人がちゃんといるところに無理くり俺が入ってくるのっておかしくない?って思うし、そのフィールドでずっときちっとお仕事なさっている人の邪魔はしないようにしようと思っているんですよね。それ以外はやらせてもらえるなら、やります!っていうスタンスです」
森 「すてき」
安斉 「何歳まで今の仕事を続けたいですか?」
水島 「やれる限りはやらないと。僕はフリーランスで、誰も養ってくれないですし、嫁も食わせなきゃいけないですからね」
PASSPO☆ 「すごい!(拍手)」
根岸 「すごいね」
森 「嫁を食わせていくってかっこいい」
水島 「僕は子どもはいないですけど、やっぱり家族を養うのは、仕事をする上で大きなモチベーションになるし、当たり前のことでもあるので。本当に与えられることにチャレンジしていきたいなって思っていますね。あとは、達成できるかどうか分かんないけど、世界的に大ヒットする作品を作ってみたいという思いもあります。実写でもそうですけど、そもそも日本の作品が世界的に大ヒットすることってなかなかないので。最近、『君の名は。』で新海(誠)さんがドカンといっているので、あれはうらやましいですね。ご本人も知り合いですけど、すげえなって思います」
根岸 「すごいですよね」
安斉 「いやぁ、それにしても、今日はすごいためになったね?」
森 「知らない世界を知りました」
根岸 「じゃあ、最後の質問」
安斉 「みおちゃん、いっておく?」
増井 「はい。水島監督にとって、アニメ映画とは!?」
水島 「アニメ映画とは……人生かな」
PASSPO☆ 「(拍手)」
岩村 「人生、いただきました!」
水島 「映画を作れるっていうことは本当に特別で、それが自分の人生にとって一番大事な柱なので。アニメ映画であっても、映画監督って言ってもらえるっていうのは誇らしいことなので、映画を作りたいって常に思っています」
岩村 「ありがとうございます」
増井 「お会いできてよかったです!」
水島 「こちらこそ! ありがとうございました」