INTERVIEW 011 河本準一さん
INTERVIEW 011 Mar.17.2017

河本準一さん (次長課長)

アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画! 第11回目のゲストは、PASSPO☆のレギュラー番組『PASSPO☆航空! じぇっTV』で共演中のお笑いコンビ・次長課長の河本準一さん。気づけばPASSPO☆のお悩み相談になってしまった(!?)インタビュー、必見です!

編集=原カントくん、岸野愛 撮影=小島マサヒロ

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INTERVIEW 011 河本準一さん 写真1
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岩村 「河本さんが芸人になろうと思ったきっかけを教えてください!」

河本 「えーと、170万人ぐらいのオーディションで1位になったから」

PASSPO☆  「本当に……?」

河本 「そうだったよね? あれ、違う?」

PASSPO☆  「違う!(笑)」

河本 「いや、本当言うと、馬鹿だから。馬鹿だから行くところがなかったんですよ」

根岸 「芸人さんは、馬鹿ができるもんじゃないですよ!」

河本 「高校3年生のときは、馬鹿ができるもんじゃないっていうことを知らないじゃん。一応、高校ではずっとサッカーを頑張ってやってて、プロ目指してたんだけど」

PASSPO☆  「えー!!」

藤本 「この話は本当ですよね?(笑)」

河本 「これは本当。部活やるからには目標立てたいから。で、岡山県の選抜とかになってた」

「すごい!」

河本 「だけど高校2年生の冬にとんでもない事件が起きて。『素人名人会』っていう、誰でも大阪のなんばグランド花月――いわゆる日本一のお笑いの舞台に立てるっていう、視聴者参加型の番組があって。そのオーディションが岡山であったから、のちに次長課長社長っていうトリオの“社長”で活動することになるやつと2人で出たのよ。そしたらなんと敢闘賞をいただいて。それでスイッチがかちんと変わっちゃって、監督に『もうサッカー辞めます』って言っちゃった」

藤本 「高2で辞めたんですか?」

河本 「うん。というのも本戦に出るとき、ちょうどサッカーの大事なときでもあって、2年のときに『お前キャプテン候補なのに、サッカーをやるのか、それともそういうなんかおちゃらけたところ行くのか、どっちかにしてくれ』って言われて。それで結局、お笑いを取った。一緒に出た社長は、結局その1週間後に土下座してサッカー部に戻ることになんねんけど」

根岸 「なんでですか!?」

河本 「やっぱりあいつは3年間はサッカーやりたかったんでしょう。オレはもう、1回『辞める』ってつば吐いたからには飲み込めないので、辞めっぱなしだったけど。で、(賞をもらったことで)勘違いして、その話をしてたら、社長のお兄ちゃんがNSC(吉本興業の養成所)を1回受けたことがあって、パンフレットがたまたまあったのよ。ほんで、吉本の入り方がわからんかったから、そのパンフレットの通りに申し込んで。そのとき中学校から同級生だった井上も誘った」

「そのオーディションに出る前、お笑いに興味は?」

河本 「ない、まったく」

根岸 「見てもいなかったんですか?」

河本 「お笑いは多少なりには見てたけど、どっちかというと、オリジナルの遊びを考えてたような気がする。特にうちの相方がそういうのを考えるが上手で。みんなの輪に入れないグループの中でオリジナルの遊びを作ってたから、オレらはオレらでおもしろかったのよ。テレビを見てマネするんじゃなくて」

玉井 「そのオーディションのときは、コント? 漫才?」

河本 「漫才をしたね。もう本当に今ではまったく放送できないような漫才だったんだけど、敢闘賞をもらって勘違いしちゃったんだね。それが大きなミス……」

PASSPO☆  「いやいやいや!成功ですよ!」

河本 「だってわかんないじゃん。Jリーガーになってたかもしれないじゃん!」

玉井 「Jリーガーの河本さん……(笑)」

根岸 「想像できない!(笑)」

増井 「アモーレ!(笑)」

河本 「そうしたら、もっとモテたよ。どうする? 今頃、代表になって海外とか行ってたら」

玉井 「平愛梨さんとも結婚もあったかもしれない……(笑)」

河本 「あったかもしれない!」

玉井 「じゃあもう本当にプロになるまで、憧れの芸人さんとか、お手本にした芸人さんもまったくいなかったってことですか?」

河本 「そう。でもそれいい質問で、ないと“思ってた”。ある番組で、さんまさんの番組かな。その特番で家の中を物色する企画でロケがあったときに、手紙が出てきたんだよね。オレはまったく覚えてないんだけど、どうもオレが母親に宛てた手紙らしくて。その手紙には『僕はたけしさんに憧れてるので、太田プロに入ってたけしさんみたいになりたいです』って書いてんの。それをおかんが残してて」

増井 「すごい!」

河本 「でもそれをさんまさんの番組で見せるもんやから」

PASSPO☆  「あ……」

河本 「さんまさんが『おい、わし違うんかい!』言うて。たぶん小6ぐらいで書いたんちゃうかなと思うんだけど」

根岸 「潜在的には、その頃から憧れがあったんですね」

河本 「あったのかもしれない。あときょうだいの末っ子だから、小学校の頃から、オレに合わせた番組を見せてくれないのよ。これきょうだいあるあるやねんけど、上の姉ちゃんが実権握るから。ドリフターズを見たいんだけど、オレはひょうきん族の世代で育ってるから、小学生の頃から周りと話が合わへんのよ。みんな『ドリフ見た?』『後ろ、後ろ!』とか言うてんのに。お笑いに関しては少しませてて、だからたけしさんとかはすごく印象に残ってるのかもしれない。もちろんさんまさんも、今でもすごい尊敬するし、やっぱりすごいと思うけど」

PASSPO☆  「なるほど」

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