河本準一さん (次長課長)
アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画! 第11回目のゲストは、PASSPO☆のレギュラー番組『PASSPO☆航空! じぇっTV』で共演中のお笑いコンビ・次長課長の河本準一さん。気づけばPASSPO☆のお悩み相談になってしまった(!?)インタビュー、必見です!
根岸 「芸人以外の仕事を考えたことはないってことですよね?」
河本 「芸人になること=社会不適合者やねん」
安斉 「すごいこと言った(笑)」
河本 「本当に社会不適合者なんです。ていうのも、共感してほしいねんけど。アイドルも全部含めてなんだけど、基本、お客さんを目の前にして、堂々と目を見ながら歌歌える人なんか頭がおかしい。普通の人は絶対できない」
森 「頭おかしい(笑)」
河本 「でもそれは自分たちが神様からもらった心臓だと、本当にありがたく感謝しな。普通の人は絶対できない。『自分らってなんでこんなにできないんだろう』と思ったときは、必ず『私たちにしかできないんだ』に変えなさい。じゃないとこんな仕事やってられへんから」
PASSPO☆ 「めっちゃいい言葉!」
河本 「PASSPO☆のメンバーになれんのは日本1億4000万人のうちの7人なわけでしょ。次長課長もそう。次長課長になれるのはたった2人だけなの」
岩村 「自信持てる」
安斉 「確かに」
河本 「自信持たな。『私勝ってます!って言え』ってことじゃなくて、『常に自分は勝ってると思え』ってこと。どうしても私らいつまでたっても売れへんって思うかも知らんけど、芸能界に入ってる時点で最高の運の持ち主だし。いろんな事情でやりたくてもやれない人はいっぱいいるんだから、そう考えていくと自信につながるんじゃないかなとオレは思う」
藤本 「何がそういう考えにさせましたか? あたしには全然ないポジティブ感がすごい……」
河本 「さっきの結論に戻るけど、この業界を辞めたくないっていう気持ちが根底にあるんだったら、自分のモチベーションを何かしら上げるしかないわけじゃない? 人を頼るっていうのももちろんいいんだけど、一番は自分やから。自分を信用しないと、自分が自分を信用し切れなかったからもう終わりなのよ。オレも最初のころはもうほんまにしんどかった。泣き付いてたから、先輩に」
PASSPO☆ 「そうなんですか!?」
河本 「東京から大阪に帰ってきて、サバンナの高橋さんとお酒飲んでるときにわんわん泣いて抱きついて『東京帰りたくない』ってしがみついたこともあった。でも先輩はみんな『お前にしかできないことがたくさんあるぞ』ってよく言ってくれたね」
PASSPO☆ 「なるほど」
河本 「芸能界って10周年とか20周年とか節目をお祝いするけど、10周年に行くための8・9年とか、20周年に行くための18・19年とか……その前後2年が大事やねん。もちろんお祝いはお祝いでお客さんに感謝するために大事やけど、10周年に向かうためには8年、9年目を頑張らんと行かれへん。だからPASSPO☆がグループのことを考えるタイミングには、今が一番いいのかもしれんね」
根岸 「あと一歩ってところでどうしたらいいんだろうって」
安斉 「今めっちゃ葛藤してて、PASSPO☆は」
河本 「“もう一歩”が踏めてる時点ですごい成長かなと思うけど。あと一歩だけ進めば自分で何か変われそうな気がするわけじゃない? その一歩をどういうふうに移すかっていうのをメンバーで考えたほうがいい。言葉にするよりも、行動に移すほうが難しいのよ。口だけではいくらでも言えるんだけど、じゃあ誰が最初にこれ踏むねん?と。誰がやったこともない一歩は、誰が踏んでいくんねんっていう作業をそろそろみんなで考えていかなきゃいけないかな。ちなみにPASSPO☆として一歩踏み出したいっていうのは、どういう踏みだし方をしたいと考えてるの?」
根岸 「やっぱりいまだに『オリコン1位取った子だよね』『アテンションプリーズって、コロコロ(キャリーバッグ)引いてた子だよね』って言われるんです。でも今はバンドPASSPO☆も始めたし、ちゃんと今のPASSPO☆の現状を知ってもらえてるようにしたいなって」
河本 「そうするにはどうしたらいいかと」
森 「そうです!」
岩村 「どう伝えたらいいんでしょう」
河本 「そう思う気持ちも分かる。でも“人の噂もなんちゃら”って言うように、人間ってあっという間に忘れる。だから、まず『PASSPO☆? はい?』って言われないことには、自信持ったほうがええと思う」
藤本 「そんなふうに思ったことない!」
河本 「オレだって、『タンメンの人ね』って。8割、9割の人が“河本”っていう名前も忘れて“タンメンの人”でしょ。『生活保護でいろいろ言われた人だよね』とか。しっかりとした明確な情報なんかほとんど頭に残ってない。記憶なんて、それが普通。『誰でしたっけ?』って言われることほどつらいことはないわけで、そう言われないだけまず自信つけてええと思う。『PASSPO☆は忘れられてない』ってチャンスだと思ったほうがええよ」
増井 「すごい。そう思ったことなかった」
森 「その考え方すごい!」
河本 「いつも寺子屋みたいになるけど、ほんまに」
岩村 「確かに(笑)」
河本 「フンフンになってんのか? これは」
根岸 「なってます!」
森 「めっちゃフンフン言ってます!!」