バニラビーンズさん
アメリカンガールズロックユニット・PASSPO☆によるインタビュー連載企画! 第14回目のゲストは、バニラビーンズのレナさん&リサさん! 解散や活動休止などのニュースも多い、昨今のアイドル業界。今のアイドルにバニラビーンズの2人が思うこととは? 赤裸々な想いをたっぷり語ってくれました!
森 「10年やっていて、一番印象的だった年はありますか? 思い出に残っていることでもいいんですけど」
レナ 「印象的だった年……本当1年前ぐらいのことをあやふやで。去年、何してたんだろう?って思う」
リサ 「私は大学を出たのが2011年とかだったと思うんだけど、それまで学校行って仕事行ってっていうのが結構しんどくて。切り替えが大変で」
森 「わかる」
リサ 「でも、だからって成績が悪いのは悔しいし、親にも申し訳ないから勉強は絶対やろうと思ってて。その生活が結構ハードだったんだけど、卒論出して、やっと卒業できるってときに震災があったんだよね。それで卒業式がなくって、混乱したまま4月を迎え、そのまま仕事だけの生活に変わって……自分の人生の中でずっと続いた学生生活がなくなって仕事だけになったこともそうだし、いろいろあったから、あの年ってすごく早過ぎちゃったし、ポイントになった年だなって気がする」
岩村 「なるほど」
リサ 「あと、午前中が暇で不安、みたいな。ほかのみんなは就職してOLさんになって、がっつり働いていたりするけど、自分は午前中暇だな、学校行かなくていいんだ、っていう状況なことが不安だった」
レナ 「私、去年かな」
PASSPO☆ 「去年!?」
レナ 「去年、5歳下の妹が結婚して」
PASSPO☆ 「おめでとうございます」
レナ 「そう。私たちがデビューした当時は、まだ中学生だったのに結婚して人妻になり。私の上にお姉ちゃんが2人いるんだけど、みんな追い抜かして結婚したっていう(笑)。あ、こういう人生もあるんだなあっていうことを目の当たりにした感じ。別に、今すぐ結婚したいという思いもないんだけど」
森 「何歳ぐらいで結婚したいですか?」
レナ 「いつでも結婚できるのであれば、いつでもしたくて。何なら公表しないで結婚したいぐらい」
玉井 「へえ?」
レナ 「でもこの1?2年で、アイドルって安定しちゃダメなんだなっていうのを何となく実感してしまったんだよね」
岩村 「確かに」
レナ 「安定してないと貪欲にいろんなことに興味を持って吸収しようと思うけど、安定しちゃうと保守的になるからアイドルとして面白くなくなるのかなって」
増井 「あぁ」
森 「すごい」
安斉 「深い」
藤本 「これからやりたいこととか、チャレンジしてみたいことはありますか?」
リサ 「チャレンジしたいこと……ではないけど、一度でいいから、寝る暇ねえよ!ってぐらい忙しくなってみたい」
玉井 「そっちなんだ」
リサ 「経験として。普通に朝早くて、夜遅いなっていう日はあるんだけど、そういう日が続いて、ずっと忙しいなみたいな。今は結構めっちゃ忙しいときと、そうでもないときの差があるから」
増井 「なるほど」
レナ 「私は、売れたいっていう気持ちもすごくあるけど、売れてないから10年続いたんだろうなともすごく思うから。この先も売れずにずっとこのまま続けていきたいなっていう気持ちもどこかあったりするから、働かなくても稼げるシステムが欲しい」
PASSPO☆ 「(笑)」
玉井 「印税だ!」
レナ 「そう。1曲だけちょっとヒットしてカラオケ印税とか……(笑)。ちゃんとそこの基盤を作りたい。それが何なのかっていうのは分かってないけど、そうしないと多分長続きしないんだろうなって」
リサ 「特許かな?」
レナ 「ね。特許とか」
藤本 「勝手にお金が入ってくるシステム」
リサ 「もはや副業だよね(笑)」
根岸 「バニラビーンズさんって、アイドルみんなのお姉さん的存在でもあるなって思うんですけど、今のアイドルを見てどう思いますかね。前に比べて思うこととかありますか?」
レナ 「お金稼ぐ気あるのかな?って。仕事だっていう意識あるのかなっていうか、これでお金もらってるんだよ?と思うことはあるかな」
森 「やばっ」
藤本 「それはパフォーマンスの完成度的なことですか?」
レナ 「いや、逆に完成度のほうが高かったりする。衣装やパフォーマンス、ステージングはすごい完璧でも、アイドルとしての心持ちっていうか……すごくサークル感があるなって。それでお金稼げてるから、すごいな、いいなあって思うんだけど」
玉井 「的確過ぎる」
安斉 「すごいわかります」
レナ 「それが悔しい。そうやって活動してる子たちのほうが売れてたりするから、悔しいなって」
岩村 「仲の良いアイドルさんはいますか?」
レナ 「仲の良いアイドル……でも私、女の子の友達がすっごく少なくて」
PASSPO☆ 「ええ?」
レナ 「めっちゃ少ない。(森に)でも、私のLINE知ってるよね?」
森 「知ってます」
レナ 「それ、珍しいぐらい」
森 「うそ?」
レナ 「あと、知ってるの(東京)女子流の友梨ちゃんと風男塾の浦ちゃんぐらい」
森 「ああ、浦さん」
レナ 「浦ちゃんは連絡来る。でも、5人ぐらい、6人ぐらいしか知らないから、半数は私の家に遊びに来るぐらい密に仲良くなってて」
玉井 「そうなんですね。じゃあ、仲良い浦さんが風男塾を辞めてしまって……」
レナ 「本当だよ。でも、風男塾を辞めても浦えりかとしての仕事はあるし、芸能界を引退するわけでもないから、仲良くしようねって思ってる」