INTERVIEW FILE 012 阿久津健太郎 (機長/サウンドプロデューサー)
PASSPO☆のさこてぃこと槙田紗子さんによるインタビュー連載「マキタジャーナル」。取材や文章を書くことに興味のある彼女が、様々なジャンルの一線で活躍する方々にインタビューし、インタビュー力を鍛える企画です。今回のマキタジャーナルは2015年5月13日に下北沢の本屋B&Bにて行われた「マキタジャーナル」公開収録緒模様を抜粋して紹介。PASSPO☆の機長こと阿久津健太郎氏に、ご登場をいただきまきた。2人の絶妙の掛け合いをお楽しみください!
阿久津 「嫌な気はしなかったよ。グランプリの賞金が50万だから頑張れって言われて(笑)。そしたら読者投票で1番になって賞もらったんだけど、グランプリじゃないから賞金は10万円だったんだけどね(笑)。特技披露のコーナーでタップダンスをやったんだけどそのレッスン費用が10万円だったから意味なかった。」
槙田 「ははは(笑)でも親御さんは芸能界にいてほしいという思いが強いんですね。」
阿久津 「いや!それが本当に賞金が欲しいだけなの!!」
槙田 「ええぇえ?!」
阿久津 「その時のグランプリはPASSPO☆と同じ事務所の袴田吉彦くんで、袴田くんの特技披露はゴルフのスイングだった(笑)。」
槙田 「うそーん!!(笑)10万円のレッスン費用が、、」
阿久津 「芸能界ってこういうとこなんだなって思ったよ(笑)。これが初めての挫折かな(笑)。でもコンテストがきっかけである事務所から声をかけて頂いてそれから色々やらせてもらったかな。」
槙田 「どんなお仕事をしてたんですか?」
阿久津 「最初はレッスンばかりで、演技とかダンスとかボイトレとか。」
槙田 「映画やドラマにたくさん出演されてますよね。」
阿久津 「最初は歌じゃなかったからね。」
槙田 「俳優業から音楽の方面にいったのはなぜですか?」
阿久津 「ドラマとかやらせてもらってすごくありがたかったんだけど、自分でやっていてセンスを感じなかったんだよね。努力はしてたんだけど現場に行く度にすごい怒られて、自信喪失しちゃって。向いてないんだなって思って社長に歌やりたいです!って言ったらあっさり『その声じゃダメだろ。』って言われて。」
槙田 「えっ?!?!」
阿久津 「でも『シンガーソングライターとかならありかも。』って言われて曲を作り始めたの。デビューが出来るとは思ってないけど、それからは1年間に200~300曲とか作った。」
槙田 「ものすごい根性ですね。」
阿久津 「普通にハマっちゃったんだよね。まず中学校の音楽の参考書を買ってきて四分音符とかから勉強し直してそこから打ち込みの機材を買って作ってた。」
槙田 「楽しいっていう感覚でしたか?」
阿久津 「そうだね。打ち込んで形になるのがゲームに近くてすごい楽しかった。」
槙田 「へぇー。いつデビューが決まったんですか?」
阿久津 「曲は作り続けてて、17歳の時にようやく1曲だけ社長がこれならいいんじゃないかって言ってくれて。」