INTERVIEW FILE 013 MIKEY (振付師・ダンサー)
PASSPO☆のさこてぃこと槙田紗子さんによるインタビュー連載「マキタジャーナル」。取材や文章を書くことに興味のある彼女が、様々なジャンルの一線で活躍する方々にインタビューし、インタビュー力を鍛える企画です。今回のマキタジャーナルは槙田紗子がかねてから敬愛を惜しまないカリスマダンサーにして振付師である東京ゲゲゲイのMIKEYさん。槙田さんもいつもより緊張しつつ、対談はスタート!
槙田 「でもいま高校生のメンバーの方もいますよね。すごく小さい時から知っていたということですか?」
MIKEY 「いま高校三年生のMIKUは小学校4年生くらいの時から知ってるかな。」
槙田 「すごい!ゲゲゲイさんの作品を見てると、ダンスというより演劇だなって思って、メンバーの方全員の表現力の高さにいつも驚くんですが、表現方法を指導したりとかもしてるんですか?」
MIKEY 「いや、自分の中でダンスとアクティングを分けていない感覚があって。ダンスを表現として教えてきたから、じゃあ踊りはせずにアクティングだけしましょうってなってもみんな抵抗なく出来るのかも。踊ってる時点で演技してるみたいな感じ。」
槙田 「教える時も、技術よりも表現の方を重視していますか?」
MIKEY 「そうですね。本来ダンスの先生ってステップとか体の使い方を教えると思うんですけど、自分の場合はまず感情表現があった上でダンスをするっていう教え方をします。踊りを教えてるっていう時点で、表現の仕方を教えてるっていう感覚ですね。」
槙田 「すごい、、作品を作る時、どんな時にアイディアが浮かんできますか?」
MIKEY 「ただ単純に大きなイメージを元に作る時もありますが、基本的には自分がその時、社会だったり身近な人間に対して感じてる想いを作品に込めます。
それは時に風刺だったり、皮肉だったり(笑)それを表現という形で作っていく、言葉ではなくダンス作品で伝えたい、という想いがありますね。」
槙田 「この間イベントでやっていたお葬式ネタを動画で見たんですけどめっちゃ笑いました。」
MIKEY 「そうそうそう(笑)。最初は夏だからホラーっぽい作品にしようと思ってたんだけど以前やったことがあって、なんか他にないかなって思ってた時に、もうそろそろお盆だねみたいな話になって、すごく不謹慎なんだけどお葬式をやりたいなと思って。昔ドリフとかがお葬式ネタをよくやっていたけど、笑っちゃいけないからこそ笑ってしまうものっていうのを作りたくて。だから選曲も全然悲しい曲じゃなくてめちゃめちゃノリノリの曲をあえて使ったりした(笑)。」
槙田 「生で見たかったなぁ、、」
MIKEY 「でもそのうちこのネタを映像化してyoutubeにアップしようと思ってるので。」
槙田 「えー!楽しみです!でも、youtubeにアップする動画ってビジネス的なものでもないのにあれだけのクオリティの物を配信し続けるって本当に凄いなと思って。」
MIKEY 「ありがとうございます。」
槙田 「これyoutubeで見れちゃうんだ!みたいな。」
MIKEY 「いやいや、全然たいした映像じゃないんで(笑)」
槙田 「いままでで一番気に入っている作品はありますか?」
MIKEY 「その時作っているものが一番のお気に入りではあるんだけど、作って人々に見られて人々の反応がある時点で自分のものじゃないっていう感覚があって、昔の作品とかって恥ずかしくなって見れなくなってっちゃうか、過去の作品に好きとか気に入っているとかはないかもしれないですね。思い入れがあるとかはもちろんあるけど。」
槙田 「へぇー、、そうなんですね。では、舞台『アスタリスク〜女神の光〜』についてお聞きしたいのですが。あ、見に行きました!!」
MIKEY 「えっ!ありがとうございます!」
槙田 「もう大泣きでした。アスタリスクのDVD発売を楽しみに今生きてます。」
MIKEY 「秋頃かな?もうすぐ発売ですよ」
槙田 「えー!嬉しい、、、MIKEYさんはオファーを受けて演出などやることになったのですか?」
MIKEY 「そうですね。去年のアスタリスクでは自分は出演していて、その時に来年の演出どう?って言って頂いたんですけど、本当に大きな規模の舞台だし普段5〜6分の作品を作っている人間が2〜3時間の舞台を作れるかなって最初は不安だったんだけど、でも自分の好きなダンサーを集めてやれるのはすごく面白いなと思って。」
槙田 「なぜ親子というテーマにしたのですか?」