INTERVIEW FILE 013 MIKEY (振付師・ダンサー)
PASSPO☆のさこてぃこと槙田紗子さんによるインタビュー連載「マキタジャーナル」。取材や文章を書くことに興味のある彼女が、様々なジャンルの一線で活躍する方々にインタビューし、インタビュー力を鍛える企画です。今回のマキタジャーナルは槙田紗子がかねてから敬愛を惜しまないカリスマダンサーにして振付師である東京ゲゲゲイのMIKEYさん。槙田さんもいつもより緊張しつつ、対談はスタート!
MIKEY 「何かダンスシーンに投げかけられるメッセージにしたいと思って、近年キッズダンサーがすごく増えて、自分の生徒にもたくさんいるんだけど。子供より親が必死になっていたり、子供に自分の夢を託すみたいな。そういう知らず知らずに子供を抑圧してる親をバン!ってまるで鏡のようにして親たちに訴えたいと思ったんです。ですから問題提示ですね。」
槙田 「え!じゃあ身近に見てるものだったんですね。」
MIKEY 「そう、本当に身近にあることをそのまま舞台にしたっていう。あの作品を見てママたちはどう思ったんだろうね。」
槙田 「何か考えるきっかけになっていればいいですよね。」
MIKEY 「そうそう。」
槙田 「私も母と観に行ったんですけど、すごく考えさせられました。心配をかけてるんじゃないかとか(笑)。」
MIKEY 「アハハ(笑)」
槙田 「劇中の音楽もMIKEYさんが作曲されているんですよね。」
MIKEY 「そうですね。1曲加藤ミリヤさんがテーマソングを作ってくださったんですけど、それ以外はほとんど自分が作曲して、それが一番大変でしたね。」
槙田 「何曲くらい作ったんですか?」
MIKEY 「実際劇中で使われてるのは10〜20曲なんだけど、ボツになったの含めたら100曲くらい作ったかな。」
槙田 「ええっ!どれくらいの期間でですか?」
MIKEY 「半年くらい。」
槙田 「すごい、、」
MIKEY 「毎日毎日作ってた。ダンサーが踊りたくなる曲って既存で売られてる曲の中でもすごい限定されてるのに、さらにオリジナルで作るってなるとなかなか難しくって、自分がいいと思っててもダンサーがちょっとこの曲じゃ、、ってならないように。だったら売られてる曲を著作権払って使ったほうがいいし。それくらいのクオリティのものにしなきゃいけないのが大変だった。」
槙田 「私はアスタリスクを見た時にMIKEYさんが作曲もしていることを知らなくて、見た時にこの曲で踊りたいから曲調べよう!って思ったらMIKEYさんが全部作っていて。」
MIKEY 「えー!」
槙田 「本当に何でもできるんだ、、って思って感動しました。」
MIKEY 「そういう意味では自分がダンサーになる前に歌手を目指してたっていうのは今になって生かされてるっていう感じですかね。」
槙田 「制作秘話とかってありますか?」
MIKEY 「主演のkoharu(菅原小春)っていう子がいるんだけど。表で見るkoharuはすごくかっこよくてパーフェクトなダンサーっていうイメージなんだけど、実はものすごく感受性が強かったり不安定だったりする一面もあって、それも彼女の魅力の一つだから、それを活かそうと思いました。koharuと仕事をするのは実はアスタリスクが初めてだったんだけど、彼女の人間臭さや仕事に対して完璧にしようとする姿を見れてますます尊敬しましたね。」
槙田 「すごいなぁ。話がまた変わってしまうんですが、海外でのワークショップで感じた日本との違いはありますか?」
MIKEY 「あんまり日本と海外の違いっていうのはなくて、そこにくる人間によって違うかな。この間中国に行って4都市くらいでワークショップしたけど、同じ中国でも人の雰囲気とか受ける姿勢が全然違かったりするし。日本と海外の違いは感じ、、、なかったんですが、、あ!中国はスタジオによってはスタジオの中でもタバコ吸っていいんです。」
槙田 「ええっ!」