太田出版ニュース
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2009年8月5日、太田出版より「思想と活動」をテーマにした雑誌『atプラス』が創刊されます。
事象を原理的思考と歴史性から読み解く「思想」と、多様な人びとの協同から生み出される「活動」に焦点をあてます。
たとえば新創刊号の特集「資本主義の限界と経済学の限界」では、岩井克人氏には資本主義の原理的考察から明らかになる「資本主義の不都合な真実」とその不都合を乗り越えるための「倫理」を、水野和夫氏には13世紀以降の金利の変遷から現代が歴史の転換点であるという指摘を、稲葉振一郎氏と権丈善一氏には経済学と経済学者の限界と可能性を、湯浅誠氏と白石嘉治氏には"市場"論理に対抗する市民社会を作り出す活動のあり方を書いていただきました。
今後とも皮相的な分析とは一線を画し、「モノゴトを根本的にとらえなおす」ことを基本に若い書き手を加えて、活発に問題提起を行っていきます。
◆書誌情報
題号:『atプラス』
創刊日:2009年8月5日
発行・発売:株式会社太田出版
統一テーマ:思想と活動
編集長:落合美砂
発行サイクル:季刊
コード:書籍コード
定価:1400円+税
◆『atプラス 01』目次
<特集>資本主義の限界と経済学の限界
○資本主義の「不都合な真実」/岩井克人(経済学者、評論家)
○ケインズの予言と利子率革命/水野和夫(三菱UFJ株式会社参与、チーフエコノミスト)
○100年に一度や二度は起きても不思議はない普通の「危機」についての、ひどく常識的な結論/稲葉振一郎(明治学院大学社会学部教授)
○政策技術学としての経済学を求めて/権丈善一(慶応義塾大学商学部教授)
○我は如何にして活動家となりし乎/湯浅誠(NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長)
○反資本主義のエナルゲイア/白石嘉治(上智大学他非常勤講師)
<コラム>
○フェア・トレード研究における制度派経済学の役割/辻村英之(京都大学農学部研究科准教授)
○西行と往生=断食死/山折哲雄(宗教学者、評論家)
<連載>
○<活動>へのアート「マイケルとマルクス」/岡崎乾二郎(造形作家、批評家)
○ケアの社会学 「次世代福祉社会の構想」/上野千鶴子(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
○『世界共和国へ』に関するノート 「権力論(承前)」/柄谷行人(批評家)
○生活クラブと私の魂胆 「六八年革命の流れに掉さして」/岩根邦雄(生活クラブ生協・東京、埼玉、千葉、長野顧問)
○ポストオリエント 「平滑空間」と「長期持続」のあいだ/山下範久(立命館大学国際関係学部准教授)
○デザイン覚書 「階層のインターフェース」/鈴木一誌(ブックデザイナー)
◆創刊の経緯太田出版では『atプラス』に先立って、『at』を発売していました。『at』はオルター・トレード・ジャパンが発行体となり太田出版が発売を担当してきたものですが、その契約が終了するに伴い、太田出版が新しく発行元となり内容も一新、新創刊として『atプラス』を出版することになりました。
◆『atプラス』に関してのお問い合わせ
『atプラス』編集長・落合美砂 代表取締役社長・岡 聡
電話03-3359-6262
FAX03-3359-0040
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