文芸書
テロの文学史 三島由紀夫にはじまる
価格 |
2,750円 |
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判型 |
四六判 |
ページ数 |
352ページ |
ISBNコード |
9784778314965 |
2016.1.29 |
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電子版発売 |
2016.3.25- |
書籍の説明
<日本を変えるにはテロしかない>として三島は自決した。
それは今のテロに被われる21世紀を正しく予見していた。
村上春樹、村上龍、町田康、阿部和重……。
文学者たちはなぜ執拗にもテロを描いてきたのか。
「自分の姿が澄んで消えてしまつたことに、そのとき独楽が気づいてゐないことも確実なら、その瞬間、何かが自分と入れかはつたことに気がつかないのも確実である」(本文より)。市ヶ谷台で自決したとき、三島由紀夫が誰かと入れ代わったことに、彼自身も、まわりの人も、後世も、だれ一人として気づいていない。村上春樹、村上龍、桐野夏生、車谷長吉、町田康、阿部和重、中村文則、上田岳弘……。本書は三島の〈輪廻転生〉の行方をこれらの作家たちに探る試みである。
【電子書籍について】
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目次
プロローグ テロのスパイラル――三島VSミシェル・ウエルベック
第1章 『人斬り』VS『大菩薩峠』、三島VS川端康成(テロ第一世代の文学史)
第2章 三島VS村上春樹、桐野夏生、髙村薫、車谷長吉(テロ第二世代の文学史)
第3章 三島VS町田康、辻仁成、阿部和重、中村文則、上田岳弘(テロ第三世代の文学史)
第4章 三島VS村上龍――『オールドテロリスト』まで
第5章 三島由紀夫と11・25の秘鑰――『金閣寺』、『美しい星』、『午後の曳航』、『奔馬』
エピローグ 生首考――三島VS大江健三郎、松浦寿輝
メディア掲載情報
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- 2016.05.28 『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』
- 新聞 図書新聞 6月4日号 - その他
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対談 鈴村和成×野村喜和夫 テロと三島と60年代
*B&Bでの刊行記念トークイベント内容が掲載されました
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- 2016.05.17 『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』
- 雑誌 週刊朝日 5月27日号/この掲載誌を購入 - 書評(村上玄一)
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書評掲載
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- 2016.04.08 『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』
- 雑誌 週刊読書人 4月8日号 - 書評(千葉一幹(文芸評論家・大東文化大学教授))
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書評掲載
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- 2016.03.28 『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』
- 新聞 公明新聞 夕刊 - 書評(清水良典(文芸評論家・愛知淑徳大学教授))
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三島由紀夫に端を発する
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- 2016.04.07 『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』
- イベント 本屋B&B/詳細リンク - イベント(鈴村和成×野村喜和夫)
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「テロと三島と60年代」『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』刊行記念トーク
◆場所 B&B ◆時間 20:00~22:00 (19:30開場)
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- 2016.02.12 『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』
- 新聞 中日新聞 - 本の紹介(鈴村和成)
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本の紹介(著者寄稿)
著者プロフィール
すずむらかずなり 1944年名古屋市生まれ。東京大学仏文科卒。同修士課程修了。横浜市立大学教授を経て、同名誉教授。文芸評論家、フランス文学者、紀行作家、詩人。
評論に――『バルト テクストの快楽』(講談社)、『小説の「私」を探して』(未來社)、『ランボー、砂漠を行く アフリカ書簡の謎』(岩波書店)、『愛について プルースト、デュラスと』(紀伊國屋書店)など。
紀行に――『ランボーのスティーマー・ポイント』(集英社)、『金子光晴、ランボーと会う マレー・ジャワ紀行』(弘文堂)、『ヴェネツィアでプルーストを読む』(集英社)、『アジア、幻境の旅 日野啓三と楼蘭美女』(同)、紀行小説『ランボーとアフリカの8枚の写真』(河出書房新社、藤村記念歴程賞)など。
村上春樹論に――『村上春樹とネコの話』(彩流社)、『紀行せよ、と村上春樹は言う』(未來社)ほか。
翻訳に――ツァラ『ダダ宣言』(共訳、竹内書店)、デリダ『視線の権利』(哲学書房)、ドミニク・ノゲーズ『三人のランボー』(ダゲレオ出版)、『ランボー全集 個人新訳』(みすず書房)ほか。
詩集に――『ケルビンの誘惑者』(思潮社)、『黒い破線、廃市の愛』(書肆山田)など。