昭和60年度版の中学生用の国語の教科書。古典「竹取物語」や、ヘッセ「少年の日の思い出」、井上靖「赤い実」など読みやすい作品を幅広く収録。
小学校のは5年のが好きだったと思う。小学校のも光村図書の、初山滋さんの表紙のかな。
兄姉が自殺・失踪し、孤独に生きる大学生の“私”が、薄幸の少女・志乃と出会い結ばれる、清冽な純愛物語。その他、続編を含む6編を収録。
ときめく。
自分の居場所に悩む在日朝鮮人の青年と教師の交流を描く「光の中に」の他、エッセイや小説などを集めた作品集。
好きな話。
ある夜、詩人の妻の元に飲み屋を営む夫婦が訪れた。夫婦は、盗んだお金を返せと言い、詩人の悪行を話し始める…表題作「ヴィヨンの妻」の他、全8編を収録。
何度読んでもおもしろい。
人間のさまざまな鬼気迫る姿を描いた短編集。「道無き道」は、楽壇への復讐心から娘を一流のヴァイオリン弾きに育てようと過酷な練習をさせる男の物語。
併録の「道無き道」という短編が好き。
白内障手術や気管支ぜんそくなど、ユーモアな文体で知られる吉行淳之介自身の持病にまつわるエッセイ的短編集。
すきです。
物理学者であり俳人である寺田寅彦の旅行や自然にまつわる随筆集。ちなみに、「嵐」は『薮柑子集』(吉村冬彦名義/岩波文庫)に収録。
短編小説で「嵐」というのが好きなんだけど、何に入ってるかわからなくなってしまった。
認知症となった妻を描いた『そうかもしれない』で注目を浴び、ひたすら私小説に徹した孤高の作家・耕治人の全集。
「髪床屋」。
『日本の幽霊』/昔話のエピソードも交え語られる民俗学者による幽霊研究書。『暮らしの中の日本語』/話し言葉における誤用など「日本語」の揺れについて語る一冊。
読んでいて気持ちいいです。
『明治の東京』/日本画家でもある著者が、明治時代の庶民生活を綴ったエッセイ集。『明治のおもかげ』/縁日、湯治場、屋根船など、当時の風俗を細やかに語る随筆集。『東の国から』/外国人である著者の視点から、日本人の精神について記した哲学的作品。
何読んでも少し不思議な感じがします。わりとしょもないところに普遍を感じたりするのがおもしろいなあと思います。「東の国から」で、博多の描写があってそれがちょっとうつくしいかんじでうれしかった。
ファミリーレストラン
ファミリーレストランで働く女性・羽柴さんとそこに訪れる人々の人間模様を描く短編連作。マルチ詐欺師がいたり、エアコンが壊れたり、控え室で客の噂をしたり…細部にミョーに現実味があるのは、ファミレスを長時間利用するマンガ家さんならでは!? 雁さんの描く独特のキャラクター像と相まってとても不思議な読後感。2006年には金子大志監督の手で実写DVD化。