野村宗弘が描く、もうひとつの鉄工所。
鉄工所を流れる時間は、どこか悲しく美しい――。
高齢の塗装職人、熟練の溶接工、中国人労働者……
一癖ある人たちが織りなす、毎日の物語。
-
『鉄工所にも花が咲く』
著: 野村宗弘
発売: 2017年12月7日
仕様: A5判
価格: 990円(本体900円+税)
ISBN: 978-4-7783-2287-8
全国書店&通販サイトで好評発売中
電子書店など、下記以外の取扱店はこちら
☆お試し読みはこちら☆
おもな登場人物
-
シゲオ
溶接工。兄の紹介で鉄工所で働きはじめる。もう何年も自宅には帰らず工場で暮らしており、後輩の門前からは“師匠”と慕われている。
-
金山さん
ベテラン塗装職人。責任感が強く、シルバーの塗りに並々ならぬこだわりを持つ。怒鳴り散らすことが頻繁にあるため周囲から恐れられている。3人の息子を持つ母。
-
門前
中堅工員。人当たりのいい性格で、金山さんの口撃から新人をかばう仲裁役にまわることが多い。シゲオの技術に一目置いている。
-
ミヤコさん
新人女子工員。社長の姪で、引きこもりを経てアルバイトとして工場へ。物静かな性格だが、着実に技術を身につけ、周囲からその腕を買われはじめている。
-
元工場長
金山さんと対をなす技術のツートップ。年齢を重ねても衰えない腕の持ち主。金山さんとの付き合いは長く、しょっちゅう言い争っているが、互いによき理解者でもある。
-
チンくん
中国人労働者。国に帰って社長になることを目標に、日々せっせと働くさわやかな青年。
お知らせ
-
- 2019.3.1
-
第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門
審査委員会推薦作品に当作品が選ばれました!
受賞作品一覧を見るj-mediaarts.jp
-
- 2017.12.7
- 反響レビューが到着、掲載しました。(紀伊國屋書店新宿本店、山崎陽子様)
-
- 2017.12.6
-
単行本が本日より搬入開始!
本を購入する Amazon.co.jp
-
- 2017.12.5
-
特設サイト公開。
当コミックへの反響レビューを掲載しました。
プロフィール
野村宗弘
1975年生まれ。25歳から7年間、地元広島の鉄工所で溶接工として働く。2007年、「イブニング」(講談社)にて『とろける鉄工所』でデビュー。『とろける鉄工所』『十ヶ所くらいの穴』で(第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品)、ほかの作品に『カタミグッズ』『うきわ』『満月エンドロール』など多数。「月刊スピリッツ」で『かけおちはスクーターに乗って』」が連載中。
お問い合わせ
株式会社 太田出版
〒160-8571
東京都新宿区愛住町22 第3山田ビル4F
Tel: 03-3359-6262
Fax: 03-3359-0040
本書への反響
(50音順・敬称略)
職人さんたちが工場を舞台に織りなす人生模様は、寒空の下の缶コーヒーのようなあたたかさで、私をほっこりと切ない気持ちにさせる。じんわり心に沁みてくる、良作。
池本美和(オリオン書房ノルテ店)
職人のプライドが、仕事に懸ける孤高の熱意が、人生の悲哀が心に染みる。町の小さな鉄工所で交錯する渋い職人たちの物語に働く心が刺激された。
田中忍(喜久屋書店仙台店)
野村先生が描く鉄工所ストーリー。哀愁感ただよう中にある人間模様や仕草。一つ一つが丁寧で心に花が咲きました。素敵な作品で、読み終わった後、その余韻もまたいい。
近西良昌(三省堂書店海老名店)
きっとどこにでもどこかにあるような工場。すごくせつなくて心がぎゅっとなって何度も読みかえしました。野村宗弘さんをこえる“工場漫画”は知りません!!
八木泉(MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店)
生きる上で仕事が救いである、
けっこう多くの人がそうなのかもしれない。
働く人たちはきっとこの工場を「別の世界」とは思えない。
職人たちの持つ「誇り」が、胸につきささります。
山崎陽子(紀伊國屋書店新宿本店)