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こんにちは。
『愛を喰らえ!!』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞されたルネッサンス吉田さんの、初めての原画展が5月18日より開催されています。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015「九品皆凡」

◆会期 2015年5月18日(月)~5月30日(土)
◆会場 ヴァニラ画廊 展示室A
◆入場料 500円
◆詳細 ヴァニラ画廊HP

オープン前日の5月17日、準備中のヴァニラ画廊さんに伺ってきました。
ヴァニラ画廊さんは、銀座(新橋や汐留駅からも近いです)の大通りより少し東に入った、美術品を扱うお店の多いエリアにあります。
地下深くに降りていくと、チラシや搬入された荷物があり「始まる!」という気分が高まります。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015

工事現場のような入り口を抜けて会場に入ると、まず目に入るのは立派な文机。
これ、実は『愛を喰らえ!!』の最終ページに描かれた(百花が原稿を書いていた)文机で、吉田さんの私物なんです。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015

奥にある法被は、吉田ファンにはおなじみの開高先輩(『茜新地』)や百花が着ていたあの法被の「吉田」バージョンです。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015

そして圧巻の原画展示!!
天井まで原画とテキストがぎっしり展示されています。この面以外には、描き下ろしイラストや原画が額装されています。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015
ルネッサンス吉田原画展2005-2015
ルネッサンス吉田原画展2005-2015

描き下ろしはあの懐かしい登場人物たちなんです!
※百花の一部をちょっとだけご紹介します。全貌は会場でご覧ください。

ひとしきり感動したあと、吉田さんのデザインによる図録や単行本未収録マンガ『キメラ』の冊子を搬入し、最後の追い込み作業を始めました。
吉田さんは図録のすべてにサインを入れ、私たちお手伝いは付録を冊子に挟み込んだり、図録と冊子の両方をご購入いただいた方に差し上げるポスターを折ったり。陣中見舞いにいらした某作家さんを巻き込んで黙々と作業を続けます。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015""

指紋をつけないように手袋をお借りして作業しております。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015

『キメラ』の冊子は、どこもかしこも真っ黒で、ものすごくかっこいいです。積み重ねるとこの存在感。

ルネッサンス吉田原画展2005-2015

完成しました!
図録と『キメラ』のセット売りもいたします。ポスターつきます(宣伝)。

というわけで、準備を終えた頃にはもう夜もいい時間になり、お腹がすききった吉田さん&お手伝い一行は近所でお肉をたらふく食べ、原画展初日に備えたのでした。
(その間にもヴァニラさんは最後の仕上げを……本当におつかれさまです)

吉田さんの作品から感じる圧力まで表現された展示で、吉田さんのファンには夢のような場所だと思います。
ご購入いただけるものも、カラーイラストの原画から割と安価なプリントまで色々あります。
多くの方にいらしていただきたいです。

そして現在(偶然の一致なのですが)、『愛を喰らえ!!』のkindle版が半額の250円となるセール中です。(5月31日まで)
紙の書籍と比べると4分の1という超お得価格!!
ルネッサンス吉田さんの作品に興味はあるけれど……という方、ぜひこの機会に『愛を喰らえ!!』を読んでみてください。
そして原画展にもいらしていただけたら嬉しいです。
[F]

『愛を喰らえ!!』
ルネッサンス吉田
単行本&電子書籍発売:2013.11.15
このフェアは終了しました。

――男が嫌いだ、心の底から。
◆男が嫌い。家族が憎い。自分自身を傷つけたい。でも心の底では、愛したいと願っている。
この物語は、古い花街で風俗店の店長として生きる女・百花の傷と恢復の軌跡である。男に身体を犯され、性の対象とされることに憎悪を抱く彼女は、男を男に売ることに歪んだ悦びを覚えている。女三代を絡めとる深い業に、終わりはあるのか。 画面を埋め尽くすモノローグと、執拗に繰り返される強迫的な会話――マンガ界の異端児・ルネッサンス吉田が過剰な言葉をもって描き出す、絶望とロマンス、そして救済のすべて。

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