スペシャル
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2019年6月7日夕方、編集部一同そわそわそわそわしていました。
『あした死ぬには、』第1巻刊行前の、読書会の時間が近づいてきていたのです…!
初めての試みなので、読者さんに楽しんでもらえるかな?この準備でいい?と不安と緊張でいっぱいになっていました。そんな心配をよそに開場時刻と同時に鳴るインターフォン。ほっとしながらイベントを始めることができました。
まずは私たちの自己紹介からです。担当編集U村さんの登場に湧く会場。
読者代表の皆さん、盛り上がる準備ばっちりですね!
そのあとはテーブルに別れ、いよいよ読書会スタートです。
ここからは各テーブルで聞いた質問に沿ってまとめていきます!
コミックの好きなシーン・エピソード
最初に「あした死ぬには、」の好きなシーンやエピソードを教えてもらいました。
●三月ちゃんと多子の関係(第2話)
今の20代女子で論理的で冷静。年上にズバッとものが言える。雁さんがOL経験があるのでは?と疑問に思ったのも(思ったくらい?)上司や後輩との関係性がリアルに描かれていたから。
●「おばさんにならなきゃって思ったの」(第3話)
おばさんと呼ばれショックを受けるところに共感! 褒められたとしても素直に喜べない。
●多子と塔子が再開する話(第5話)
塔子に久しぶりに合うときにばっちり武装していってしまう多子がよかった。
全体を通しては、
●ネガティブなことだけれど自然に描いていて「わかる!」「あるある!」「私も!」が多いので元気がもらえる
●(しんどいのは)自分だけじゃないんだと安心できるのでこの本についていきたい
●重たいテーマだけれど正解や善悪を示しているわけではなくふわっと描いている。こう読みなさい、という決まりがないので好きなように解釈できるのがよい。
●様々な「死」が見えて考えさせられる
というコメントもいただきました。
悩んでいること
様々な悩みが出てくる本作ですが、みなさんも同じかそれ以上に悩んでいることがあるのではないでしょうか。かなり突っ込んだ話題ですが、質問してみました。
身体に関しては否応なしに自覚させられる老化、更年期障害、そして病気についてが多いようでした。仕事では転職活動の感触や、目標が持てないことなど。お金については最近話題の年金はもらえるのか、どうやって貯蓄していくかといった不安が出ました。ご家族の心配をしている方もいて、悩みは尽きないものだと改めて感じました。
40代になること
多子や同級生の塔子は42歳でしたね。読者さんとの距離がさらに詰まってきたころにうっすらと年齢を伺い(失礼しました!)、40歳を迎えてからの印象や、40代になるイメージを話してもらいました。
40代の人は
●白髪が増える
●身体の調子が良かった日がない
●傷がなおりにくい
●目のピントが合わない(老眼とはまだ言いたくない)
ということを挙げていました。
これから40代になる人は
●更年期障害が怖い
→ちょっとでも変化があったらネガティブなことでも周りの人に言ってもらいたい!
●アラフォーになると、頑張っても現状維持しかできていない。運動や筋トレをしても変化が起こりずらいように思う。
●おばさんになるのは抵抗があるので、一足飛びにおばあちゃんになりたい
→かっこいいおばあちゃんを目指しているが、そのような人は30代の時から何かしらやっているのだと思う。でも自分は毎日の生活だけで精一杯で何をすればいいのか、どうすればいいのかもわからない。
とのことでした。
リアルタイム質問コーナー
もっと話を聞きたいと思いつつトークコーナーは終了。後半では雁先生とLINEをつないで読者さんからの質問にリアルタイムでお答えする時間を設けました。
U村さんの呼びかけに応じて雁先生からメッセージが返ってきた瞬間に歓声が上がり、皆さんのテンションもさらに上昇していましたね! 「同じ世界に生きていた…」とささやくように言っていた方が印象的でした。また、先生からのメッセージがマンガ内の描き文字“雁フォント”に見えるという強者も。
先生ご自身のことや、本作について、さらには過去作のその後を聞くコアな質問も出ました。
短い時間でしたが、様々な質問にお答えすることができました。
お手製アンケート
最後に雁先生お手製のアンケートに答えていただきました。
このアンケート、先生の手書き! そしてイラスト付き!
すっごくかわいい用紙になりました。回収がもったいない~ということで、お持ち帰り用と2枚ご用意しました(笑)。
みなさん時間をかけて真剣に考えてくださりありがとうございます。
あなたの答えが作品のアイディアになるかも!?
*当アンケート用紙はこちらよりダウンロードいただけます。読書会に参加出来なかった方も、よろしければお答えください!
解答用紙は弊社へ郵送またはOhta Web Comic公式Twitterにダイレクトメッセージでお送り下さい。
展示「カバーができるまで」
本の顔と言われるカバー(表紙)ができあがっていく工程の展示も行いました!
色校を展示する催しは増えてきましたが、ラフから責了に至るまでのプロセスをお見せしたものはあまりないのではないでしょうか。
カバーは雁先生はもちろん、編集U村さん、デザイナー芥陽子さん、そして印刷所と、本つくりにかかわるすべての方の仕事が詰まっている部分でもあるんです。まず芥さんと編集者で話し合い、雁先生にカバーのイメージを伝えてイラストにしていただきます。そして芥さんがデザイン、印刷所に入稿します。そこから思い描いている色になるまで何回もやり取りして(芥さんの細やかな赤入れ!)、三校でやっとGOサインが。そうしてやっと全体の印刷に入ることができます。その流れのすべて(初回ラフ、改良ラフ、原画、初校、再校、三校)を大公開!
また雑誌「ダ・ヴィンチ」さんに寄稿した原稿や、おみやげ用に書いてくださったちび多子、三月、梅木の原画も飾ることができ迫力ある展示になりました。
おみやげ
雁先生が今日のために素敵なお土産を用意してくださいました!
ありがとうございます!
このイベントだけの限定品、サイン入りカードとちびキャラメルです。
多子と三月ちゃんはもちろんのこと、梅木もかわいく見えてくる不思議。私も欲しいです。
最後に
はじめての企画でしたが、熱く優しい雁先生ファンの方々のおかげで大成功に終わることができました。
予想以上の応募をいただいたのが、最初の驚きでした。
そして当日は抽選を勝ち抜いた、選ばれし読者さんが全員集まって下さいました。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
中には新幹線を使ってきてくださった方も! 本当に嬉しい限りです。
みなさんの楽しそうな顔や驚く表情を見て、改めて雁先生、そして「あした死ぬには、」が持つ力も感じることができましたし、私たちもやる気をもらいました。
またこのようなイベントを開催したいと思います。それまでしばしお待ちください!!
待望の第1巻は6月13日発売!
- あした死ぬには、 1
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著者:雁須磨子
価格:1,200円+税
発売日:2019.6.13 歳をとるのは怖いですか? 切実に生きる女子たちの心に寄り添い、そっと背中を押してくれる本。
★三浦しをん、絶賛!!
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