太田出版ニュース
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無駄なご挨拶
ケトルは無駄が詰まった雑誌です。
無駄こそが世の中を面白くするという思いで10年間編集を続けてきました。
そんなことに何の意味があるの? ということを調べまくり、
世の中の端っこにある愛おしいものを全力で取り上げてきました。
アイザック・アシモフは
「人間は無駄を楽しめる唯一の動物だ」と言いました。
無駄を愛でることは最高のラグジュアリー体験です。
そして、全てのイノベーションは辺境から始まるわけで
一見無駄なものは未来の常識のヒントでもあるわけです。
2020年はコロナによって
多くの人が自分にとってエッセンシャルなものとは何か
考えた年だったのではないかと思います。
創刊以来これだけ無駄なものが大事だと思った年はありませんでした。
10年間ご愛読ありがとうございました。
ケトル編集部一同
(イラストレーション/佐伯ゆう子)
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