文芸書
芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~
価格 |
1,430円 |
---|---|
判型 |
四六 |
ページ数 |
256ページ |
ISBNコード |
9784778312503 |
2011.3.11 |
編集部より
好評につき、文庫&電子書籍版が発売!
また、『芸人交換日記』のあゆみを辿れる特設ページを公開中!
書籍の説明
ふたりでひとつの夢を分かち合うことの、喜びと苦しみ......。
親友とも夫婦とも違う、「お笑いコンビ」という絆。
結成11年目、いまだ鳴かず飛ばずのお笑いコンビ「イエローハーツ」。
これまで、コンビの今後について真剣に話すことを互いに避けてきたふたりも、気がつけば30歳。
お笑いに懸ける思いは本気。でももう後がない。だから何とかして変わりたい。
そう思ったふたりは、「交換日記」を使ってコミュニケーションを取り始めた。
お互いの本音をぶつけ合うために――。
カリスマ放送作家・鈴木おさむだから描けた、売れない芸人たちのリアル青春物語。
著者プロフィール
放送作家。1972年、千葉県千倉町(現南房総市)生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳でデビュー。バラエティーを中心に数々の人気番組を構成。2002年には、森三中の大島美幸さんと結婚。「いい夫婦の日」パートナー・オブ・ザ・イヤー2009受賞。主な著書に、結婚生活を綴った『ブスの瞳に恋してる』(マガジンハウス)、『ハンサム★スーツ』(集英社)、『テレビのなみだ』(朝日新聞出版)など。
著者からのメッセージ
これは架空の芸人コンビ、イエローハーツのふたりが、男同志なのに交換日記を始めて本音をぶつけあうというお話です。 ずっと交換日記形式で書かれている、ちょっと変わった小説です。
イエローハーツのふたりは、芸歴10年を超えて、M-1にも出れなくて、弱小プロダクションにいる芸人コンビ。 ネタだけはおもしろいって言われてたのに、売れずに30歳を超えてしまったコンビ。 物語は小説なんでフィクションですが、ここに書かれている売れない芸人の悩み、嘆き、怒りはほぼ事実です。
というのも僕の周りには売れている芸人さんも沢山いますが、それ以上に売れてない芸人も沢山います。 そんな売れない芸人としょっちゅうお酒を飲んだりしていて、彼らの悩みや不満があまりにも切なく、悲しくおもしろかったので、小説にしました。
芸人さんのことを書いた小説はいくつもありますが、これを読んでくれた芸人さんからは「こんなリアルな芸人の物語、なかった」と言ってくれます。そして色んな芸人さんが読んでくれてますが、読んだ芸人さんはほぼ全員泣いてくれています。よかった。この物語を描いた目的が、読んだ芸人さんを泣かす・・・というのも目的だったので。
真ん中あたりまでは結構くだらないけど、途中からは、ちょっと「痛み」があるはずです。 夢を持っていた人、今、夢を持っている人。 僕は「夢を諦めるのも才能」だと思っているので、そのことを投げかけてみました。