コミック
うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81
価格 |
3,520円 |
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判型 |
A5変型版 |
ページ数 |
416ページ |
ISBNコード |
9784778321437 |
2011.6.23 |
編集部より
著者伝説のマンガ作品が27年ぶりに復刊!!
書籍の説明
1960年代に「ガロ」で鮮烈なデビューを果たし、マンガ表現に革命的な転換をもたらした伝説のマンガ家・佐々木マキ。イラストレーター・絵本作家としても活躍する著者が60年代~80年代のアタマにかけて発表した前衛マンガの数々を自選で集成した、奇蹟の復刻版が刊行!
総計400ページ超!
「港のマリー」「チーチー・ハット」「消火栓男」などの単行本初収録作品と著者が本書のために当時のイラスト群を新たに再構成して作り上げた新作「ハーフ・クレイジー」も追加収録した決定版!
天才! 鬼才! 奇想天外!
佐々木マキのナンセンス世界にようこそ!
◆ブックデサイン
祖父江慎
◆帯文
村上春樹
佐々木マキさんの絵を初めて目にしたのは、1960年代の後半のことだ。僕はまだ高校生で、神戸に住んでいた。その時代にはいろんな新しいコミックのスタイルが現れて、僕らはそのひとつひとつに興奮したものだけれど、中でも佐々木マキさんの繰り広げる世界は圧倒的に新鮮で、そしてオリジナルだった。「ガロ」の新刊を手にして、マキさんの新しい作品を目にするたびに、自分がひとつ違う世界の扉を開けたような気がしたものだ。その扉を開けると、どこだかはわからないどこかから、新しい特別な風がさっと吹き込んできて、肺がその空気に満たされ、新しい血が身体中に巡っていくような気持ちになったものだった。
だから僕が『風の歌を聴け』という最初の小説を書いて、それが単行本になると決まったとき、その表紙はどうしても佐々木マキさんの絵でなくてはならなかった。本ができあがって、書店に並んだとき、とても幸福だった。僕が小説家になれたというだけではなく、佐々木マキさんの絵が、僕の最初の本のカバーを飾ってくれたということで。僕は今でもそのときのわくわくとした心持ちを思い出すことができる。そしてその心持ちはいつまでも消えることはないだろう。
《重版情報》
9刷 2021年9月28日出来
10刷 2024年2月1日出来
【価格改定のご案内】
2024年2月の重版にあたり、価格改定を行いました。
3,135円(本体2,850円+税)→3,520円(3,200円+税)
目次
天国でみる夢/アンリとアンヌのバラード/セブンティーン/うみべのまち/まちのうま/ぼうや、かわいいぼうや/ヴェトナム討論/かなしい まっくす/巨大な象Ⅱ/サマーコース/ソーダ・ファウンテン/港のマリー/分類学入門/チーチー・ハット/砂漠の眼玉/ピクルス街異聞/ディン・ドン・サーカス/バッド・ムーン/フクロウと子猫ちゃん/たわごと師たち・古典的あべこべロック/六月の隕石/J・J・ピカール氏の話の続き①/J・J・ピカール氏の話の続き②/ぼくのデブインコちゃん/スキャット大佐の記録/消火栓男/旅の天使 /どくしょのたしなみ/Dr.イソップ/道徳マンガ/無敵の俗物 - それぞれの朝 - 砂に消えた涙 - ノーキッド・ノークライ - 贋金造り(メイク・ア・フェイク) - 非情の掟/ハーフ・クレイジー/あとがき
メディア掲載情報
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- 2024.11.20 『うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81』
- Web YouTubeチャンネル「三宅書店」 - 本の紹介
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三宅香帆さんのYouTubeチャンネルの企画『【爆買い】福井の公設書店「ちえなみき」で読書好きが予算無視のガチ購入してみた』にて本書が登場しました。
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- 2024.01.07 『うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81』
- 新聞 毎日新聞 2024年1月7日付/詳細リンク - インタビュー(山田麻未)
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著者のインタビュー記事が掲載されました。
著者プロフィール
1946年、神戸生まれ。マンガ家・イラストレーター・絵本作家。マンガに『佐々木マキ作品集』(青林堂)『ピクルス街異聞』(青林堂)『佐々木マキのナンセンサス世界』(思索社)。絵本に『やっぱりおおかみ』(福音館書店)『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』(絵本館)『ぶたのたね』(絵本館)など多数。