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ノンフィクション・人文

食糧の帝国――食物が決定づけた文明の勃興と崩壊

藤井美佐子

『食糧の帝国――食物が決定づけた文明の勃興と崩壊』 著:アンドリュー・リマス、エヴァン・D・G・フレイザー

価格

2,860円
(本体2,600円+税)

判型

四六判

ページ数

288ページ

ISBNコード

9784778313586

搬入年月日
[?]

2013.2.1
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

書籍の説明

食物が世界文明を築き、そして崩壊させた――
メソポタミアからエジプト、古代ギリシャ・ローマ、現代のアメリカ、中国まで、食糧の視点から描く一万年史。現代の食システムの危うさを浮き彫りにする、壮大なる歴史ノンフィクション。

人間は食糧を作り、交換することで複雑な社会――食糧帝国を築いた。「余剰」「貯蔵/出荷」「交換」が食糧帝国の3つの機能である。
第1部ではローマ帝国、中世の修道院を例にした食糧帝国の成り立ち、第2部ではメソポタミアと中国の古代文明、肥料について、第3部では列強の植民地支配とフェアトレードが中心に描かれる。
古代文明から現代まで、食糧という観点から文明の興亡を解説したスリリングな一冊。


目次:

第一部 食糧の代償
・第一章 市――食糧交易
・第二章 食糧貯蔵庫―― 一万トンの穀物をどうするか?
・第三章 農場――利益のための食糧生産と環境からの搾取

第二部 のしかかる代償
・第四章 水――危険をはらむ灌漑
・第五章 土――生きるための化学
・第六章 氷――食糧の保存

第三部 からっぽのポケット
・第七章 血――食糧の征服
・第八章 金――茶と飢饉
・第九章 時――フェア、オーガニック、そしてスロー

著者プロフィール

エヴァン・D・G・フレイザー/英国リーズ大学地球環境学部で「持続可能な開発」を専門に上級講師を務めた後、2010年よりカナダ、グエルフ大学地理学科で准教授となる(専門は「グローバルな人間の安全保障」)。英国、タイ、ベリーズ、カナダなどで食糧生産を体験。研究論文を多数発表しているほか、政治家に対し環境問題に関する制作提言もおこなう。

アンドリュー・リマス/ジャーナリストとして、〈ボストン・グローブ〉紙など数多くの媒体に寄稿。フレイザーとの共著で、Beef:The Untold Story of How Milk, Meat, and Muscle Shaped the World がある。

藤井美佐子/翻訳家。横浜市立大学文理学部卒。

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