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ノンフィクション・人文
価格 |
2,640円 |
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判型 |
四六版 |
ページ数 |
232ページ |
ISBNコード |
9784778314156 |
2014.11.29 |
書籍の説明
いっこうに上達しないショパンを弾くサルトル、
驚くほど美しく繊細な手で弾くニーチェ、
ピアノを弾いていると「何かが勃起する」バルト。
――ピアノ演奏をこよなく愛した三人の思想家の知られざる側面を浮き彫りにする
哲学と音楽が豊かに共演したエッセイ。
【内容紹介】
三人の思想家、サルトル、バルト、ニーチェ。彼らはともにアマチュアのピアニストで、ピアノをこよなく愛していた。とくに、彼ら三人の哲学者=ピアノ奏者には、三者ともに同時代の現象を論じていながらも、ショパンやシューマンといった19世紀ロマン派のピアノ曲を好んで演奏していたという共通点がある。本書は、彼らのピアノ演奏、音楽体験を取りあげながら、哲学的思考、時間性、家族・友人関係と演奏がいかに交錯していたのかを明らかにする。
「著者は、三人の思想家の音楽に関する考えを整理分析するのではなく、むしろ、彼らの知られざる相貌を、音楽、ことにピアノとの関わりをとおして描く。サルトルはメロディーに、ニーチェは音色に、バルトはリズムに敏感だったと、それぞれの個性を見極めながら、哲学者とピアノとの具体的な関わりを、豊富なエピソードとともに示してくれる。哲学者にとって音楽を実践する(演奏する)ことの意味が、彼らの哲学的実践と照らし合わせながら、問われるのだ。この名人芸的な節回しに身を任せることで、読者は、敷居の高い哲学者たちの内面に難なく招じ入れられることになる。本書の魅力は、このように肩肘張ることなく、哲学と音楽の共演を楽しめる点にある。」
澤田 直(フランス哲学・文学者)
目次
プロローグ 直観
オフビートのピアノ――サルトルの場合
なぜわたしはこんなにすばらしいピアニストなのか――ニーチェの場合
ピアノがわたしに触れる――バルトの場合
エピローグ 共鳴
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メディア掲載情報
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- 2015.09.04 『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』
- 新聞 ブック・アサヒ・コム 週刊朝日/詳細リンク - 書評(永江朗)
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「ベストセラー解読」コーナー
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- 2015.04.17 『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』
- Web 松岡正剛の千夜千冊 - 書評(松岡正剛)
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書評
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- 2015.03.08 『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』
- 新聞 北海道新聞 - 書評(藤岡治)
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アマチュアの特別な喜び
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- 2015.02.12 『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』
- 雑誌 音楽の友2月号 - 書評
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心身にある音楽を通して哲学者を見る
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- 2015.01.18 『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』
- 新聞 讀賣新聞 - 書評(東大政治学者 牧原出)
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思想の余韻がここに
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- 2014.12.19 『ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト』
- 新聞 週刊読書人 - 書評(東大教授・フランス文学者 塚本正則)
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書評
著者プロフィール
François Noudelmann/フランスを代表するサルトル研究者。パリ第8大学教授。ジョン・ホプキンス大学やニューヨーク大学の客員教授、全— 世界学院のコーディネーターなどを歴任。ドキュメンタリー映画でサルトルがショパンを弾くところを見て「新たなサルトル」を発見し、それを機に思想家とピアノの関係を探求、本書の上梓につながった。自らも優れたピアノ演奏者である。2002年以来、ラジオ・フランス・キュルチュールで哲学番組のパーソナリティを務め、哲学・文学・芸術について幅広く語り、人気を博している。著書多数。