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文芸書

鬱屈精神科医、占いにすがる

価格

1,760円
(本体1,600円+税)

判型

四六判

ページ数

224ページ

ISBNコード

9784778314958

搬入年月日
[?]

2015.12.9
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

電子版発売

2016.3.18-

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書籍の説明

心の医者にとって救済とは?

「わたし」を救ったという「透明な裁縫箱」が数十年をかけて結晶化し、本という姿になって今ここに現れた。
私小説にして哲学書、文学にいざなう力に満ちた、豊かな本だ。
小池昌代(詩人・作家

精神科医は還暦を迎えて危機を迎えていた。無力感と苛立ちとよるべなさに打ちひしがれる。しかし、同業にかかるわけにもいかない。それならいっそ街の占い師にかかってみようと思い立つ。はたして占いは役に立つのか。幾人もの占い師にあたっていって、やがて見えてきたもの……。人間が“救済”されるとはいったいどういうことなのか。私小説的に綴られる精神科医の痛切なる心の叫び。

【電子書籍について】
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目次

まえがき

第1章 占い師に「すがり」たくなる気分のこと

第2章 世界を理解する方法としての占い

第3章 カウンセリングのようなもの、としての占い

第4章 「救い」に似た事象について

第5章 一線を越える、ということ

あとがき

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著者プロフィール

春日武彦(かすが・たけひこ)
1951年京都府出身。日本医科大学卒。産婦人科医として6年間勤務した後、精神科へ移る。大学病院、都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長等を経て、現在も臨床に携わる。医学博士、精神科専門医。甲殻類恐怖症。藤枝静男とイギー・ポップに憧れ、ゴルフとカラオケとSNSを嫌悪。著書には『無意味なものと不気味なもの』(文藝春秋)、『幸福論』(講談社現代新書)、『精神科医は腹の底で何を考えているか』(幻冬舎新書)、『臨床の詩学』(医学書院)、『緘黙』(新潮文庫)等多数。