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ノンフィクション・人文
THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本
価格 |
1,650円 |
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判型 |
四六判 |
ページ数 |
260ページ |
ISBNコード |
9784778315337 |
2016.8.16 |
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電子版発売 |
2016.9.23- |
編集部より
本書特集ページにて、取材の様子や著名人コメントを公開中です!
書籍の説明
混迷する欧州の政治状況をYahoo!ニュースで伝えているブレイディみかこの日本取材記。
各氏絶賛!!
上野千鶴子氏(社会学者)――「日本人著者がイギリス労働者階級のめがねをかけて見た、日本の貧困、格差、子育て。たんなる比較文化論にとどまらない日英への愛憎アンビヴァレンスが読ませる。保守革命に先んじた英国での、ネオリベ対抗運動が参考になるかも。」
柏木ハルコ氏(漫画家)――「バケツの底が抜け、もうどこが「地べた」かよくわからないこの社会で、私たちがこの場所を少しでも生きやすくするために必要なものは何か――――労働、経済、保育、貧困、人権、ブレイディみかこさんの視点は日本の様々な現場を見つめ、草の根から社会を変えるために必要なものを模索していく。〔…〕もちろん簡単に結論が出るわけではない。しかし、そのためのヒントが随所に垣間見える。長い道のりだが、一緒に少しづつ歩いて行こうという、みかこさんの力強い意志が感じられた。」
栗原康氏(政治学者)――「ショッピングできなきゃ、ひとじゃない。カネがなければ、借りてでも買え。はたらけ、はたらけ、カネ返せ。貧乏人はひとでなし。それしか言わない日本社会。終わっている。本書で、ブレイディさんはすべての貧しい人たちに、とてもやさしくこう呼びかけている。てめえら、意地をみせろ。日本死ね。いい本だ!!」
二木信氏(音楽ライター)――「ブレイディさんは、間違いなく信頼できる“筋の通ったレフトの書き手”だ。彼女の活躍に、世の中捨てたもんじゃないと感じているのは僕だけじゃないでしょう」
松尾匡氏(経済学者)――「〔…〕本書からは、コービン=サンダース現象につながる素地が日本にも満ちていると感じる。「中道」に手を広げれば支持が広がるのか。著者は、経済を軽視する日本の左派の傾向を批判し、欧州の左翼は「政府は人民のために金を使え。メシ食わせろ」という庶民の叫びを政治に反映させようとすると強調する。参院選、東京都知事選と連敗した今こそ、本書に学ぶことは多いだろう。」
まえがき
1 列島の労働者たちよ、目覚めよ
キャバクラとネオリベ、そしてソウギ
何があっても、どんな目にあわされても「働け!」
労働する者のプライド
フェミニズムと労働
今とは違う道はある
2 経済にデモクラシーを
経済はダサくて汚いのか
貧乏人に守りたい平和なんてない
一億総中流という岩盤のイズム
草の根のアクティヴィストが育たない国
ミクロ(地べた)をマクロ(政治)に持ち込め
反緊縮派とはいったい何なのか
いま世界でもっともデモクラシーが必要なのは
3 保育園から反緊縮運動をはじめよう
保育士配置基準がヤバすぎる衝撃
紛れもない緊縮の光景
日本のアナキーは保育園に
ブレアの幼児教育改革は経済政策だった
保育園と労働運動は手に手を取って進む
ネオリベ保育とソーシャル保育
待機児童問題はたぶん英国でも始まる
4 大空に浮かぶクラウド、地にしなるグラスルーツ
日本のデモを見に行く
交差点に降り立った伊藤野枝
でも・デモ・DEMO
クラウドとグラスルーツの概念
あうんストリートと山谷のカストロ
反貧困ネットワークへのくすぶり
新たなジェネレーションと国際連帯
5 貧困の時代とバケツの蓋
川崎の午後の風景
鵺の鳴く夜のアウトリーチ
人権はもっと野太い
あまりにも力なく折れていく
どん底の手前の人々
もっと楽になるための人権
エピローグ カトウさんの話
【電子書籍について】
弊社・太田出版から発売される電子書籍のリリース情報&フェア情報は、電子書籍専門サイトHongram[ホングラム]でチェックできます。
メディア掲載情報
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- 2016.11.26 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- 新聞 図書新聞 11月26日号 - 書評(片岡大右)
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緊縮の中枢からガラパゴスへの旅
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- 2016.11.11 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- 雑誌 週刊文春 11月17日号/この掲載誌を購入 - 書評(丸山正樹)
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人間の尊厳とは
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- 2016.10.30 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- 新聞 東京新聞/詳細リンク - 書評(岡田憲治(専修大教授))
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書評掲載
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- 2016.09.17 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- Web シノドス/詳細リンク - 本の紹介(ブレイディみかこ)
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「もしもし、ヨーロッパです」「こちらは日本です」――階級の時代の回帰に寄せて
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- 2016.09.17 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- Web ele-king/詳細リンク - 書評(栗原康)
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貧乏人は日本をほろぼす
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- 2016.09.17 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- 雑誌 AERA 9月26日号/この掲載誌を購入 - 書評(竹田学(東京堂神保町本店))
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ブロークン・ジャパン上等
万国の労働者、団結せよ
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- 2016.09.13 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- 雑誌 サンデー毎日/詳細リンク/この掲載誌を購入 - インタビュー
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SUNDAY LIBRARY
著者インタビュー
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- 2016.09.13 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- 新聞 西日本新聞 - インタビュー
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欧州の“地べた”から日本をみつめる
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- 2016.08.25 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- ラジオ TOKYOFM「TIMELINE」 - 本の紹介
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著者がゲスト出演しました
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- 2016.08.29 『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』
- ラジオ TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」/詳細リンク - 本の紹介
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著者がゲスト出演しました
著者プロフィール
1965年、福岡県福岡市生まれ。1996年から英国ブライトン在住。保育士、ライター。
著書に『花の命はノー・フューチャー』(碧天舎)、ele-king連載中の同名コラムから生まれた『アナキズム・イン・ザ・UK ――壊れた英国とパンク保育士奮闘記』(Pヴァイン)、『ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝 』(Pヴァイン)、『ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート』(岩波書店)がある。
The BradyBloghttp://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/
Yahoo!ニュース個人 ブレイディみかこ http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/