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ノンフィクション・人文
著作権の誕生 フランス著作権史
価格 |
3,800円 |
---|---|
判型 |
四六判 |
ページ数 |
344ページ |
ISBNコード |
9784778315702 |
2017.4.21 |
|
電子版発売 |
2018.9.7- |
書籍の説明
王より与えられる特権から、著作者の「もっとも神聖な所有権」へ。
現在も世界著作権界で相対立する
アングロサクソン的概念とラテン的概念の違いは
精神的著作物を商品としてだけ見るか
人格権も渾然として尊重するかの差である。
今日、アングロサクソン的な思想が支配的になりつつあるのは
ときの流れであるといえないこともない。
しかし、このようなときであるからこそあえて、
著作権の発祥地であるフランスにおいて
その思想と制度がどのように誕生し、
発展していったかについてふりかえり、
著作権の原点に立ち戻ってみたいと思う。
【電子書籍について】
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目次
第1章 はじめに
第2章 フランス革命と著作権
特権認可状の廃止/一七九一年一月一三~一九日法/一七九三年七 月一九~二四日法
第3章 古代からアンシャン・レジームまで
原稿と写本/ギリシャ・ローマ時代/フランスの中世/特権認可状/音楽の特権認可状/美術の特権認可状/ナントゥイユの特権認可状/
第4章 ディドロと著作権
「百科全書」の編集者ディドロ/ラ・フォンテーヌの遺族の事件/パリの書籍商と地方の書籍商との係争/一七二三年二月二八日の規則/リュノ・ド・ボワジェルマンの事件/フェヌロンの遺族の事件/「エミール」の契約書/一七七七年 八月三○日の裁定
第5章 SACD
ギリシャ・ローマ時代の劇作家/台本の使用料/「演劇法立法促進事務局」の設立/フラムリの事務所/フィエット・ロロの事務所/ボーマルシェ死す/法務大臣の通達/SACDの創設/二つの事務所/七月革命と二月革命/一八五○年四月二七日法/ロックロワの調査/調査委員会の勧告/グランド・ライトとスモール・ライト/新しい試練
第6章 SACDとゴルドーニ
近代演劇の創始者ゴルドーニ/パリの劇場に関する帳簿/地方の劇場に関する帳簿/ゴルドーニの晩年
第7章 一九世紀における法改正運動
第一節 立法委員会
フランス革命時代の法令/立法委員会の設置/ラ・ロシュフコー委員会/七月革命/セギュール委員会/サルバンディ法案/シメオン法案/ビルマン法案とラマルチーヌの報告書
第二節 文豪たちの活躍
バルザック登場/文芸家協会/ラマルチーヌ法案/保護期間の延長/ワレウスキー委員会/ゾラの主張
第8章 SACEM
SACEM誕生前夜/「ラ・マルセイエーズ」/音楽著作権の管理/ブールジェの抗議/アンリッシュとの出会い/SACEMの誕生/一八五二年六月二四日の破棄院の判決/宿命の対決、デイスコとの係争
第9章 ベルヌ条約
フランス語の国際性/「新エロイーズ」の海賊版/「ベルリオーズの回想録」/二国間条約/パリ・コンミューン/労働歌「インターナショナル」/国際文学会議/「国際文芸協会」の誕生/ベルヌ条約の誕生/ベルヌ条約のその後
第10章 作家の生活
アンシャン・レジームの時代の作家の生活/一九世紀の作家の生活/ジャーナリズムの革新/年金/ブールジェと出版者との係争/ゾラのプライド
第11章 レコード録音権
第一節 レコード録音権訴訟
蓄音機とレコードの発明/オルゴールに関する特別待遇/音楽出版社組合の訴訟/ビベスの訴訟/一九○五年二月一日パリ控訴院の判決/一九○四年七月一三日ブラッセル第一審裁判所の判決/レコード録音権管理事務所の設立/オルゴール法の廃止
第二節 レコード録音権に関する著作者と出版社との係争
「カルメン」「マノン」の訴訟/二番目の訴訟
第三節 SDRMの誕生
BIEMの設立/SDRMの誕生
第12章 追及権
第13章 おわりに
パリ著作権散歩
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