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ノンフィクション・人文
価格 |
1,650円 |
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判型 |
四六並製 |
ページ数 |
196ページ |
ISBNコード |
9784778315740 |
2017.6.19 |
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電子版発売 |
2017.9.29- |
書籍の説明
「子どもには適切な保育を受ける権利がある」
子どもの視点から保育問題をとらえかえし、根本的な処方箋を提案する。当事者だけでなく、これから子どもをもちたいひとも知っておくべき保育の前提がここに。
日本の「保育」において重要な課題として考えたかったのは、「子どもの権利」である。日本では「子どもの権利」が守られていない。「子どもの権利」という観点から保育を見れば、日本の保育がまだまだ不十分であり、どこをどのように直せばいいのかがおのずと見えてくるはずだ。読んだひとにきちんと考えてもらえるように、ただの簡単なハウツーものにはなっていない。まだ知らない「保育」の世界に思いをめぐらせ、考え、どのような保育なら子どもが幸せになれるのか、一緒に考えてほしいと思う。
猪熊弘子「まえがき」より
【電子書籍について】
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目次
まえがき 猪熊弘子 6
第一部 日本の保育/イギリスの保育 15
第一章 日本の保育のいま 16
日本の保育園には保育士が少ない 16/保育園と幼稚園、認可と認可外のちがい 19/待機児童のカウント方法は自治体によってちがう 23/保育士にかけるお金は子どもにかけるお金 28/保育にかけるお金が保育の質を決める 30/国の基準は「最低の最低」 32/高架下の保育園 35/コンビニ店舗跡にできる認証保育園 38/イギリスに認可外保育園はない 41/認可保育園でも保育士ではないひとが保育できてしまう 42/日本の保育園は性善説でできている 45/保育園の理念とニーズのズレ 48/日本の保育園は「戦後の闇市」 50/保育の理念はどこに 51
第二章 イギリスの幼児教育改革 54
保育士の給料が安すぎる 54/現場の実習が必要 56/移民を保育士にしたイギリス 58/保育は教育である 61/トニー・ブレアの幼児教育改革 64/最高のスタートを保証する法律とカリキュラム 66/子どもが保育を受けるための法的根拠がない 69/Ofstedのような教育監査機関が必要 71/お金がなくなると保育の質も低下する 74/競争するイギリスの保育 76/「平等」な日本の保育 77/子どものために休める社会に 81/すべての子どもに保育を受ける権利を 84/保育士は「自分のすべてをもっていく仕事」 87
第二部 保育の未来 91
第一章 保育問題は日本の中心 92
待機児童は日本の都市問題 94/平等な保育制度を大事にしていけばいい 98/小規模保育所の問題点 100/指針を守らない保育サービスができてしまう 104/迷走する幼児教育改革 106/教育や福祉に地域格差があってはならない 111/保育士と介護福祉士の一体化 115/日本は教育を大事だと考えていない 121/希望出生率一・八 122
第二章 子どもの権利 130
権利を教育する 130/チャイルド・デス・レビュー 134/自分の考えを言うこと 138/クラスのことを決められないのに社会を変えることはできない 141/学校の情報が公開されている 145
第三章 観念の力と草の根の運動 152
子育て界の「アラブの春」 152/観念の力 156/国会議員が保育の現場を知らない 158/父母連での運動 161/保育園の運動をどう継続させるか? 164/労働環境のひどさが保育のひどさにつながる 168/日本は一九世紀化している 174/ブラック企業がブラック保育所をつくる 178/地方を押さえれば何かができる 182/保育園はコミュニティの中心 188
あとがき 猪熊弘子 191
メディア掲載情報
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- 2023.05.25 『保育園を呼ぶ声が聞こえる』
- 新聞 女のしんぶん - 書評
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本書の書評が掲載されました。
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- 2017.11.19 『保育園を呼ぶ声が聞こえる』
- 新聞 東京新聞、中日新聞/詳細リンク - インタビュー(細川暁子)
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著者インタビューが掲載されました。
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- 2017.10.01 『保育園を呼ぶ声が聞こえる』
- 雑誌 全国私立保育園連盟「保育通信」2017.10 - 書評(丸山純)
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どのような保育なら子供が幸せになれるのか
子どもの視点から捉え返す3氏による鼎談
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- 2017.09.01 『保育園を呼ぶ声が聞こえる』
- 雑誌 週刊朝日 2017年9月1日号/この掲載誌を購入 - 書評(杉山春)
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書評が掲載されました。
著者プロフィール
猪熊弘子
1965年生まれ。ジャーナリスト、東京都市大学客員准教授。就学前の子どもの福祉や教育、女性や家族の問題を中心に取材・執筆。特に保育制度・政策、保育施設での事故に詳しい。著作に『死を招いた保育』(ひとある書房)、『なんで子どもを殺すの?』(講談社)、翻訳書に『貧困のない世界を創る』(早川書房)など多数。
國分功一郎
1974年生まれ。高崎経済大学准教授。専攻は哲学。著作に『中動態の世界』(医学書院)、『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波現代新書)、『スピノザの方法』(みすず書房)、翻訳書に『カントの哲学批判』(ちくま学芸文庫)など多数。
ブレイディみかこ
1965年生まれ。イギリス・ブライトン在住の保育士、ライター。著書に『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)、『いまモリッシーを聴くということ』(Pヴァイン)、『THIS IS JAPAN』(太田出版)、『ヨーロッパ・コーリング』(岩波書店)など多数。