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ノンフィクション・人文
価格 |
1,540円 |
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判型 |
四六判上製 |
ISBNコード |
9784778315887 |
2017.9.8 |
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電子版発売 |
2017.9.29- |
編集部より
韓国版『自由を盗んだ少年』に収録「北朝鮮のコッチェビ研究」をWeb公開中。
書籍の説明
佐藤優 (作家・元外務省 主任分析官)推薦
「どのような厳しい状況に置かれても、人間は希望を失わない。自由の価値を教えてくれる貴重な手記。北朝鮮の拘置所と較べれば、私が512日間勾留された東京拘置所は地上の楽園のような場所だった。独裁国家の実態を暴いた優れた書。北朝鮮の人々の生活と喜怒哀楽がリアルに伝わってくる。遠い隣国について知るためのとてもよい本」
脱北して北朝鮮から「生還」した少年が、北朝鮮の子どもたちの悲惨を赤裸々に書き記した衝撃の手記。
「死にたくなかった。どれほど苦労してここまで来たのか。死んで行く人、死んだ人たちを数えきれないほど見てきて、死体の横で眠ったこともあるぼくでは ないか。誰よりも間近に数多くの死を目撃したじゃないか。だからこそ、生きたかった。ここでこんなにあっけなく終わりにしたくなかった。(本文より)」
1990年代以降、それまでの食糧配給システムが崩壊した北朝鮮では、親の餓死、あるいは食糧難のために親に捨てられストリートチルドレンとなった子どもたちを「コッチェビ」と呼ぶ。彼らは、飢えないために、生きのびるために、かっぱらい、スリ、空き巣など「反社会主義的行為」とされる犯罪行為に手を染めざえるを得ない。
著者は、4歳のときに母を亡くし、「英雄」の称号を持ち元スパイだった父の体罰、継母との確執、学校への違和感から、7歳のときからコッチェビ(ストリートチルドレン)として生きていく。
13歳のときに父が餓死し、飢餓と伝染病が蔓延する孤児院に入れられるが、彼に負わされた役割は、次々に死んでいく子どもたち埋葬することだった……。
◆韓国版『自由を盗んだ少年』に第二部として収録されている「北朝鮮のコッチェビ研究」をWebで無料公開中です。
・『自由を盗んだ少年』補論 北朝鮮のコッチェビ研究
◆著者、金革(キム・ヒョク)さんの実話を元に制作された短編クレイアニメーション『パープルマン』の日本語字幕版がYouTubeで公開されています。
【電子書籍について】
弊社・太田出版から発売される電子書籍のリリース情報&フェア情報は、電子書籍専門サイトHongram[ホングラム]でチェックできます。
目次
第一章 脱出 中国からモンゴルへ
命がけの国境越え/国境の町で/分かれ道
第二章 ぼくの生い立ち
スパイで「英雄」の父/虎が住む山奥での暮らし/母の死/父の再婚/継母と家出/コッチェビになる/辛かった学校生活/「生活総和」という相互監視/ 公開処刑
第三章 ぼくはコッチェビ
おきまりの質問/食糧危機と市場/コッチェビの三つの覚悟
第四章 コッチェビの生きる方法
トプチゲ(ひったくり)〈駅編〉/ハコ遊び/トプチゲ〈市場編〉/集団化するコッチェビ/パジャンクン(ばらまき役)/ムンチャギ(空き巣)/ジュルタギ(綱渡り=洗濯物泥棒)/攻撃手/叶わなかった平壌行き/彗星のように現れた古茂山コッチェビ/青龍派コッチェビ/ケンカばかりの日々/商売上手の兄と偉大な将軍の死/配給停止
第五章 悲惨な孤児院
孤児院に入る/父を訪ねる/大好きだった兄/孤児院の惨状
第六章 拷問
裏切り/保衛部に連行される/保衛部から安全部へ/ノミ・シラミの拷問/拘置所の拷問/囚人も人間だ/生への執着
第七章 生き地獄の教化所
全巨里教化所/生きたい/朴組長のいじめ/家族が恋しく泣くのではなく丸太が引っぱれなくて泣く/監視という権力/貴重なタバコ/大赦/ネズミやヘビはご馳走/教化所を出る
第八章 越境
中国に渡る/兄との再会/中国での潜伏生活
第九章 韓国
韓国へ/韓国での生活/大学へ/夢から目標へ/恩人との出会い
年表
訳者あとがき
メディア掲載情報
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- 2017.09.27 『自由を盗んだ少年 北朝鮮 悪童日記』
- 新聞 統一日報 - 書評
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書評が掲載されました。