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ノンフィクション・人文

Q&Aで学ぶ 図書館の著作権基礎知識 第4版

『Q&Aで学ぶ 図書館の著作権基礎知識 第4版』 著:黒澤節男

価格

3,300円
(本体3,000円+税)

判型

A5

ページ数

194ページ

ISBNコード

9784778316075

搬入年月日
[?]

2017.11.17
※各書店・ネット書店により、購入可能となる日は異なります。

編集部より

司書、司書志望者、図書館関係者必読!

書籍の説明

図書館職員は著作権思想の最高の伝道者でなければならない!
本シリーズは一貫してこの信念によって出版されてきた。
全ての人が情報を発信する時代にあって、学校や地域で、著作物やコンテンツの接点にいるのが図書館員であるとすれば、時には権利者の味方になり、時には利用者の味方になって、文化の発展をめざす著作権法の真の伝道者に相応しいのは図書起案職員の方々であろうと確信しているのは私だけであろうか。

<4版のポイント>
平成24年・26年著作権法改正に対応。写り込み等制限規定の追加。
国会図書館のデジタル資料のネットによる公立図書館等での利用拡大。
平成28年TPP関連法による保護期間の延長等。第3版発行後の審議会解釈の確定など最新情報満載。

司書、司書志望者、図書館関係者必読!

《重版情報》
3刷 2021年5月14日出来

目次

Ⅰ 図書館と著作権

1 図書館にとって著作権とは何か?
 (1) 図書館職員は著作権思想の最高の伝道者でなければならない
 (2) 図書館の各種サービスと著作者の権利との関係
2 2000年代の図書館に関わる著作権法改正

Ⅱ 著作権制度の基本の基本

1 著作権とは?
 (1) 著作権法と知的財産権の関係
 (2) なぜ著作(権)者を保護するのか?
 (3) 著作権法の目的とは何か?
2 著作物とは?
 (1) 著作物として保護されるものとは?
 (2) 著作物の種類
  言語/音楽/舞踊又は無言劇/美術/建築/地図又は図形/映画/写真/プログラム
 (3) その他の著作物
  二次的著作物/編集著作物/データベースの著作物/共同著作物/権利の目的とならない著作物
3 著作者とは?
 (1) 著作者とは誰か?
 (2) 著作者の推定
 (3) 法人(団体)が著作者になる場合
 (4) 映画の著作物の著作者は誰か?
4 著作権には著作者人格権と財産権がある
 (1) 著作者人格権の三つの種類
  公表権/氏名表示権/同一性保持権
 (2) 著作権(財産権)には何があるか
  複製権/上演権・演奏権/上映権/公衆送信権等/口述権/展示権/頒布権/譲渡権/貸与権/翻訳権、翻案権等/二次的著作物の利用に関する原著作者の権利
5 保護期間――著作権には保護を受けられる期間がある
 (1) 保護期間の始まりはいつか?
 (2)「通常の著作物」の保護期間
 (3)「その他の著作物」の保護期間
  無名又は変名の著作物/団体名義の著作物/映画の著作物
 (4)「外国人の著作物」の保護期間の特例
  保護期間の相互主義
  保護期間の戦時加算
 (5) 保護期間の計算方法
6 著作隣接権とは何か?
7 外国人の著作物に対する考え方
8 他人の著作物を利用する場合の手順
9 著作物が自由に利用できるのはどのような場合か?
  私的使用/付随対象著作物の利用/検討の過程における利用/技術の開発又は実用化のための試験の用に供するための利用/図書館等における複製等/引用/教科書等への掲載/教科用拡大図書等/学校教育番組の放送等/学校その他の教育機関の複製等/試験問題としての複製等/視覚障害者等のための複製等/聴覚障害者等のため複製等/非営利の演奏・上映・口述・貸与/時事問題の論説の転載等/政治上の演説等の利用/時事の事件の報道のための利用/裁判手続等における複製/情報公開法等による開示のための利用/公文書管理法等による保存等のための利用/国立国会図書館法によるインターネット資料及びオンライン資料の収集のための複製/放送事業者等による一時的固定/美術の著作物等の展示/公開の美術の著作物等の利用/美術の著作物等の展示に伴う複製/美術の著作物等の譲渡の申出に伴う複製等/プログラムの著作物の複製物の所有者による複製等/保守、修理等のための一時的複製/送信の障害の防止等のための複製/送信可能化された情報の送信元識別符号の検索等のための複製等/情報解析のための複製等/電子計算機における著作物利用に伴う複製/情報通信技術を利用した情報提供の準備に必要な情報処理のための利用/複製権の制限により作成された複製物の譲渡
10 著作権が侵害されたらどうするか?
11 登録制度とその種類について
12 出版権の設定について

Ⅲ Q&A:図書館と著作権

1 国の著作物の著作権上の取り扱い
2 「○○年史」の著作権の帰属
3 「図書館だより」などの記事の署名、無署名の違い
4 絵本を大型紙芝居にすることとその貸出
5 絵本のカットやキャラクターの展示やチラシへの利用
6 図書館のイベントにおける絵本の立体化
7 本の表紙の広報誌への利用
8 図書館主催の講演の広報誌掲載や受講者の録音
9 博士論文のHPへの掲載
10 ロダン彫像写真のHPへの掲載
11 寄贈美術品の写真の広報誌・HPへの掲載
12 図書館の外観写真の広報誌・HPへの掲載
13 図書館におけるインターネット情報の利用
14 コンビニにおける私的使用のための文献複写
15 携帯電話などによる館内における図書・雑誌からの複写
16 複写サービスのできる図書館の種類と資料の全文複写
17 国立国会図書館の納本制度と資料のデジタル化・ネットワーク化
18 法第31条に基づく利用者自身のコイン式複写機利用
19 「図書館内コイン式複写が法第30条の私的複製」という解釈の不当性
20 博士論文、修士論文の一部複製
21 図書館所蔵の未公表書簡の複写・引用
22 狡表示の有無によるコピーサービスの違い
23 電子ジャーナルからの文献のダウンロード
24 利用者複製に対する図書館の責任
25 「著作物の一部分」とはどの程度?
26 学術雑誌の中の一論文の全文複写
27 ILL相互貸借による文献の送受
28 ファックスによる文献の送受信
29 所蔵資料の電子化と情報発信
30 大学図書館の機関リポジトリ
31 図書館関係雑誌における引用
32 教材作成のための公立図書館における複写
33 教材作成のために行う学校や大学図書館でのテレビのビデオ撮り
34 図書館の視覚障害者等への各種サービス
35 図書館におけるビデオ上映
36 図書・雑誌、レコード・テープ、ビデオ等による貸出の取り扱いの違い
37 雑誌付録のCD-ROMやDVDの貸出
38 レンタルコミックの貸与権適用と図書館の貸出
39 著作権処理済ビデオの公共図書館と大学
40 図書館との取り扱いの違い
41 古写真の著作権と所蔵権
42 図書館関係雑誌・学会誌などに投稿したものの著作権の行方
43 著作権者不明著作物の利用方法
44「公貸権」とは何か?
45「版面権」とは何か?
46 未公表著作物の展示
47 裁判所で著作権やプライバシーを侵害する著作物と確定した著作物の取り扱い

Ⅳ 資料

1 図書館における事典の複写――多摩市立図書館複写拒否事件
  東京地方裁判所 平成7年4月28日判決
2 著作権確認等請求事件東京地方裁判所
  東京地方裁判所 平成7年4月28日判決
3 判例一覧

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著者プロフィール

黒澤節男(くろさわ・せつお)
1941年長野県生まれ。1965年早稲田大学第一法学部卒業、文部省入省。
文化庁著作権課係長、一橋大学図書館情報管理課長等都内3大学で課長職、広島大学図書館事務部長を経て、元九州大学大学院芸術工学研究院教授、元九州大学図書館研究開発室特別研究員。専門は図書館に関わる著作権問題。著書『Q&Aで学ぶ図書館の著作権基礎知識』(太田出版/第3版)『図書館と著作権』『著作権文献目録』(共編)(以上、著作権情報センター)『機関リポジトリと著作権』(広島大学図書館)など多数。