SNS発のユニット80KIDZ 「客観的に見ることの大事さ」
- Oct.3,2012
結成後、SNSを中心に発信されたヘヴィーかつメロディックな楽曲群は瞬く間に世界中で話題となり、現在は日本のエレクトロシーンを牽引する2人組のエレクトロユニット、80KIDZ。ライブやメディアでも、その素顔を鮮明に明かすことのない彼らだが、今回JUNの素顔に迫った。ソーシャル時代に誕生した80KIDZが大切にしている価値観とは。
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とにかく両親が音楽好きで、僕と姉を置いてよくブルーハーツやRCサクセションとかのライブに行ってましたね。そんな両親の影響もあってか自然と音楽への興味が湧いてきて、家にギターがあったので中2の時に父親に教えてもらってギターを始めたんです。中学校までは割と勉強もできた方だったのですが、高校に入ってからは特に勉強もせずに軽音部の活動に精を出していました。
6年くらい前、まだエレクトロっていうジャンル自体がまだアンダーグラウンドだった頃にSNSでAliと知り合いました。当時はDJ MIXをアップロードするのが流行っていてお互いに「選曲ヤバいっすね」って感じで意気投合。僕たちのルーツはロックにあると思っているのですが、そういうバックグラウンドを持った者にとってダンスミュージックとロックがクロスオーバーできるジャンルとしてエレクトロは魅力的だったんです。
音楽活動を続けていて感じたことですが、現代のミュージシャンにとって、自分たちをいかに客観的に見れているかが大事なように思います。そういう意味でも、アートワークやプロモーション等をセルフ•プロデュースすることは大事だと考えていますね。
現在のJ-POPシーンを見ると、非常に海外との関係性が希薄で孤立状態なのが気にはなりますが、それはそれで独自のシーンを築いているので面白味があると思います。今後は、より多くの日本のアーティストが海外に評価されていって欲しいですね。僕らもまだまだ評価はされていないのでこれからも頑張っていきますが、背伸びせずにありのままの自分を表現し続けていきたいです。
【プロフィール】
80KIDZ(エイティーキッズ)
'07年1月に結成。自主制作で2枚のMIX CDをリリース後、数々の海外アーティストとの共演を経て楽曲制作を開始。SNSを中心に発信されたヘヴィーかつメロディックな楽曲群は瞬く間に世界中で話題となり、初期作品集の12"シングル『DISDRIVE EP』(2008/04)は即完売を記録。その後、順調にリリースを重ね、FUJI ROCK FESTIVAL、ROCK IN JAPAN、COUNTDOWN JAPANをはじめとするビッグ・フェスに出演。ロックとダンスの垣根を越え活躍中。2011年12月にデジタルEP『HOTSTUFF』をリリースし再始動、2012年4月には3rdアルバム『TURBO TOWN』をリリースした。
http://80kidz.net