SIMI LAB・OMSBが語る「まわりが見えてない」強さ
- Oct.21,2012
神奈川に突如として発生したドス黒い巨大な染み。それぞれが個性を持ちはじめ、人間となって行動を起こし始めたヒップホップユニット『SIMI LAB』の構成メンバーは総勢十数名から成る。その正体を、中心メンバーであり、今月26日に初のソロアルバム『Mr. "All Bad" Jordan』をリリースするOMSBに聞いてみた。
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実は小さい頃、車で母親がヒップホップを爆音でかけてたから、当時は「うるせー」って感じで嫌いな音楽だったんですよ。でも、高1の頃にウータン・クランの3枚目のアルバムを買って聴いて衝撃を受けたことがきっかけで、自分でも音楽をやりたいと思いました。
今、SIMI LABはメインのメンバーが7人なんですが、その他にDJだけとか、デザイン担当とか14人くらいいます......いや、20人くらい? 把握してないです(笑)。中にはホームレスを経験して出家した22歳のお坊さんDJとかいます。あと、ラップする42歳のオッサンがいますね。ラップは哲学っぽいのに、下ネタ大好きで(笑)。今回のソロ・アルバムにも参加してますよ。
そんな感じで、メンバーを増やすとか減らすとかは全然考えてなくて、ノリが合えば気づいたらメンバーになってるみたいな。音楽はもちろんだけど、普段一緒にいて楽しいなって奴らが集まってるんですよね。会ったことない人もいるけど......。
SIMI LABの、とりあえずの目標はビルボードチャートに食い込むこと! 僕自身は、俗に言うステレオタイプの、大金稼いでいい家住みたいっていうのが夢ですね。30歳までにハワイに自宅とスタジオを作って、仕事終わったらみんなで海とかクラブに行って飽きるまで遊びたい。車は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンに乗りたい。そして、そんな自分らの成功した姿を夢見た人たちが、同じように成功する姿を見てみたいですね。
そんな自分も含めて同世代の若い奴らに共通しているのは、いい意味で「まわりが見えてない」ってことだと考えているんです。向こう見ずだけど"行くときは行ける"みたいな強み。もし、それを歳とっても続けていけたら、めちゃくちゃカッコいいと思うんですよね。
【プロフィール】
SIMI LAB(シミラボ)
OMSB, MARIA, DyyPRIDE, Hi'Specを中心に、その構成メンバーは総勢十数名から成る。その形は常に変化し続け、明日でさえどうなっているのか誰にも予想出来ない。
2011.11.11に1st アルバム『Page 1 : ANATOMY OF INSANE』(SUMMIT)をリリース後、Jazzアーティストの菊地成孔率いるDCPRGのアルバム作品への客演参加や、2011年度bounce年間チャート3位にも選出されるなどヒップホップ・シーンのみならず多方面から支持を得る。
http://www.summit2011.net/artists/simi-lab/