クイック・ジャパン vol.105 のコンテンツ
105号紹介「ゴールデンボンバー」
2012.11.30 | 2012.12.11 updated
ゴールデンボンバー
女々しかった過去との決別
鬼龍院翔(Vo-caru)、喜矢武豊(Gita-)、歌広場淳(Be-su)、樽美酒研二(Doramu)、の4人によるヴィジュアル系エアーバンドとして、注目を浴びているゴールデンボンバー(「金爆」と略す)。
「エアー」の名の通り、鬼龍院による歌唱のほかに演奏はひとつもない。しかし、彼らは一度観たら一生忘れられなくなるような、凄まじいショーを繰り広げる。「演奏をしない/できない」ということを逆手に取り、僕たちがまだ知らない、新たなバンドのあり方、楽しみ方を提示してくれている。そして制約を言い訳にしたりせず、常に違うことをやり続ける。いつも、たった一度きりのパフォーマンスを、全力で。
代表曲「女々しくて」は今年の週間カラオケランキングで22度も1位を獲得している(10月末現在)。全ての楽曲を手がける鬼龍院は、バンギンなヴィジュアルロックやダンスチューンを横断しながら、歌心あるポップスを作り上げる、途轍もない才能の持ち主だ。だから彼らは「女々しくて」に匹敵する、格好良かったり泣ける曲をたくさん持っている。その上、自身のルーツであるヴィジュアル系に対して本物の敬意があるから、金爆を体験したときには、「面白かった」以上に突き刺さったり、感動させられるのだと思う。故に「『女々しくて』の人」のような固定イメージが付くのはジレンマだろう。
2013年元旦には、「女々しくない」という新曲「Dance My Generation」をリリースする。2012年末というひとつのターニングポイントが近づく11月、学園祭ライブや始まったばかりの初冠番組『金爆一家』の収録など、多忙を極める彼らを追いかけた。
そこで見えてきたものは、1回1回が伝説になるよう、完全燃焼し続ける四人の姿だった。
だからこそ彼らは、きっとこれからも過去と決別し続ける。
◆学園祭ライブドキュメント
ゴールデンボンバー×KEIO 金魂爆発大合戦 ~2012 秋の陣~
◆初冠番組収録レポート『金爆一家』の1日
◆金爆ロングインタビュー
「大晦日に『女々しくて』のスパンコールの衣装を燃やそうと思ってます」
◆金爆ざっくり年表
◆主要ワンマンライブヒストリー2008-2012 &所恵美(マネージャー)が語る「金爆の道程」