クイック・ジャパンvol.114 のコンテンツ
114号紹介「レキシ」
2014.6.04 | 2014.7.07 updated
レキシ
人を巻き込む「池田貴史」の正体
時に「マルちゃん麺づくり」のCMに出演し、時にエビ中と盆栽番組をやり、
時に『タモリ倶楽部』の城跡散策回で異様な存在感を発揮する、
アフロヘアーにサングラス、紋付袴の謎めいた男。
彼こそがファンク/ソウルのサウンドに乗せ、日本史をモチーフにした歌詞で、
愛と平和とナンセンスを高らかに謳うレキシこと池田貴史だ。
「どうも、ケビン・コスナーです」というすっとぼけた自己紹介から始まるステージは、
MCに費やし1時間で4曲しか歌わなかったり、
聞いたことあると思えば他人の歌(あるいはCMソング)だったり、
過剰にコール&レスポンスを求めたりと観客をかき乱す。
見方によっては「サービス精神の塊」であり「自分勝手」でもある。
お茶の間的にはまだまだ「何者?」感が強いかもしれないが、
ライヴのチケットはソールドアウトが続き、
ついには日本武道館公演も決定と、破竹の快進撃を続けている。
なぜか足を運ばずにはいられないのは、優れたメロディラインに裏打ちされたクオリティの高い楽曲、
作家や芸人も舌を巻く言語センス、そしてその人柄にある。
皆が池田貴史に巻き込まれていくのだ。普段おちゃらけているせいで見えにくくなっている、
レキシ=池田貴史の本当の姿はどこにあるのだろうか。
知っている人もこれから知る人も、彼の素性を知れば、もはやレキシに首ったけになるはずだ。