クイック・ジャパン vol.83 のコンテンツ
「『“ピカッ”騒動』をめぐって」
2009.4.11 | 2012.10.12 updated
"ピカッ"が照らし出したもの
Chim↑Pomの周辺が何やら再び騒がしくなり始めている――。
新進気鋭の芸術家集団・Chim↑Pomの「広島の空をピカッとさせる」ゲリラ的パフォーマンスを『中国新聞』が発表前にスクープし、一大バッシングを繰り広げたいわゆる「"ピカッ"騒動」。
一連の騒動は、広島と原爆問題の"今"を浮き上がらせる一方で、Chim↑Pomのアーティスト生命を絶ちかねない程のスキャンダルに発展した。
前号で本誌取材陣は、事件が沈静化したかのように見える１月時点だからこそ、問題の本質は何だったのか？を問うために広島に飛んだわけだが、それから２カ月が経ち、事態は急変した。
沈黙しているかに見えたChim↑Pomはその間、抗議をしてきた被爆者団体と交流を深め、そして、ひたすら思考錯誤を続けていたようで、その成果をいよいよ書籍『なぜ広島の空をピカッとさせてはけないのか』とおして発表し、再び世に問うというのだ。
そこで本誌は広島取材編後半の掲載に加え、Chim↑Pomの最新インタビューを録り下ろし、さらにディープに「"ピカッ"騒動」は何だったのかを検証する。
果たして"ピカッ"が照らし出したものとは？（文・磯部 涼）
