クイック・ジャパン vol.86 のコンテンツ
86号紹介「矢野顕子×上原ひろみ」
2009.10.09
音楽家として、女性として、
8月のよく晴れた昼下がり。青空の下で、二人の優れたピアノ弾きが語り合う。
矢野顕子と上原ひろみ。
ともに若くから活動を始め、圧倒的なオリジナリティによって音楽シーンに確固たる地位を築いた共通項があり、女性として、人間として、世代を超えたところで繋がる深い敬意が伝わってくる。
上原の初のピアノソロアルバム『プレイス・トゥー・ビー』に矢野がヴォーカルとして参加し、9月4日には「東京JAZZ 2009」で待望の日本再共演を果たした。エポックな出来事が重なる中、互いへの秘めたる想いの核心に少しずつ触れてゆく過程は、それ自体が魅力あるセッションとして成立していた。
矢野から上原への「闘魂伝承」をも込められたこの対談を、深く味わってほしい。（文・吉留大貴）
