クイック・ジャパン VOL.91 のコンテンツ
91号紹介「バカヂカラ」
2010.8.02 | 2010.8.04 updated
人力舎芸人の狂奏曲
月曜日の夜23時半。ふとチャンネルを11ch(TOKYO MX)に合わせると、そこには監視カメラの映像、もしくは、まるで盗撮されたような映像が映り、思わずギョッとする。
しばらく観ていると、そこに映るのは観たことのある芸人たちで、徐々に人力舎の芸人であることがわかる。
〈都立駒場西高校3年B組 AM9:24〉のように、時間と場所を記すタイトルが提示され、定点カメラの前で繰り広げられるコントの数々は、明確なオチはないけれど、目が離せない吸引力をもっている。
この番組は、いまはまだ知る人ぞ知るコント番組『バカヂカラ』。
2009年4月にスタートし、今年そのスタイルを一新。定点カメラというアイデアと、人力舎芸人という実力者たちを武器にしてコント不毛の時代に切り込んでいった。
この勇敢な番組に、おぎやはぎ小木、ドランクドラゴン塚地、東京03角田による鼎談をはじめとする16ページの特集という形でファーストコンタクトを試みた。(文・須永貴子)