クイック・ジャパン VOL.93 のコンテンツ
93号紹介「向井 理」
2010.12.03 | 2011.4.27 updated
向井理が立っている場所。ここはカンボジアだ。
2010年11月上旬、向井理はカンボジアに向かった。自身初の主演映画『僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.』の撮影のためだ。
彼がカンボジアを訪れるのは、初めてではない。2007年、『世界ウルルン滞在記』(TBS)でこの国を訪れた向井は、地雷の埋まる畑を、文字通り命がけで耕した経験を持つ。その一週間の経験は、彼の感情や行動を大きく揺さぶった。
自分が生きる日常と異なる場所で見せた彼の姿は、普段のスマートなイメージとは大きく異なるものだった。彼が本質的に持つ骨っぽさや頑固さが画面の隅々までダイレクトに伝わってきた。あれから約4年。向井理を取り巻く状況は大きく変化したが、そんな彼が「第二の故郷」と呼ぶカンボジアで映画撮影を行うと聞き、我々はすぐさまカンボジアに行くことを決めた。
この地で彼はきっと、日本では見ることのできない姿をまた見せてくれるはず。そう確信し向井理を追いかけて向かったその国で、我々は想像していた以上に〈熱い〉向井理に出会った。