いがらしみきおの家は
お人形の家だった!!
『ぼのぼの』『忍ペンまん丸』『羊の木』
『かむろば村へ』『誰でもないところからの眺め』など、
数々の名作を描いてきた漫画家いがらしみきお。
その最新作はお人形!
お人形は長年連れ添う妻が収集してきた実際にあるものをキャラクター化。
サバを読んで50体(妻談)というお人形たちから、選りすぐりの子たちが登場。
いがらし家を舞台に、家族の近況をネタにお人形たちが駆け巡ります。
画業40年、いがらしみきおの到達点。
「人形×ノンフィクション×しゃべくり」の世界をどうぞお楽しみください。
本書について
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『お人形の家 寿』
著: いがらしみきお
発売: 2021年8月26日(木)
仕様: B5判、288ページ
ISBN: 978-4-7783-2310-3 -
<収録話>
いがらしみきおの新境地! 『お人形の家 寿』(全26話)
ペンギンの自我を描いた意欲作 『動物園のボブ』(全7話)
<特別収録>
史上初! いがらし夫妻対談
本邦初公開 いがらし家間取り図
描き下ろし 『お人形の家 寿』『動物園のボブ』後日譚
おもな登場人物
「お人形の家 寿」に出てくるメインキャラクターたちをご紹介!
奥様が集めたお人形がモデルになっていて、
名づけの理由やちょっとしたエピソードも一緒に公開します。
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いがらしみきお
このお話の作者。お子さんにそっくりなお人形・コトブキを見て以来、いがらしさんもお人形の魅力にはまっています。
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奥様
20年近くお人形集めをしていて、『お人形の家 寿』が生まれるきっかけを作りました。ご自宅にはお人形が50体以上いるとかいないとか……。
~奥様によるお人形紹介~
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コトブキ
ドイツのアーモンドマルセルの工房で作られた、100年以上前のアンティーク人形です。娘の顔に似ていたため、アメリカのショッピングサイトで購入しました。イスラエルのテルアビブ空港を経由し、長い道のりを経ていがらし家へ。すっごい暗い顔をしていたので、きっと死ぬような目に遭ってきたに違いないと、地獄から来た(フロム・ヘル)から当初はヘルちゃんとパパから呼ばれてました。この『お人形の家 寿』がスタートするくらいからなぜか寿と呼ぶようになって。本当の名前は砧(きぬた)っていうのがあって、私と娘のなかでは単語+助詞くらいの言葉でしゃべる赤ちゃんという設定なんです。マンガでは全部パパが壊したんです(笑)。別人格ということで、楽しく見ています。
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おねーちゃん
ドイツの老舗工房カマー&ラインハルトで作られたアンティーク人形です。お人形つながりで交流が深かったアメリカの方から、ボディと顔がオリジナルのもの、当時制作したものから変わらないお人形があると連絡があり、完品を持っていなかったので買っちゃいました。本当は、ウィッグや洋服も当時のままの「オールオリジナル」と呼ばれる完品があるのですが、非常に高価なので破綻するということで(笑)。マンガではおねーちゃんですが、本名はダーシェンカ。チェコが大好きなのでチェコ語の名前をつけられたらと、作家カレル・チャペックさんの愛犬から命名しました。
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ミャーちゃん
アンティークドールのホームページを運営していたとき、そこで仲良くなっていた子がもともと持ってたもので、「ほかのお母さんを探すときは言ってね」と話していて、譲り受けたものです。アンティーク人形はもう作られていないものだから、じゅうぶんに一緒の時間を過ごせたら次に渡したり、寄贈したり、なくさないようにするのが不文律になっています。本名はラインハルトで、そのままいただいたお名前です。カマー&ラインハルトから取っています。顔が男の子だったので、男の子です。パパは、宮沢賢治のような帽子を被っているから、ミャーちゃんと呼んでいます。
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オシちゃん
ラインハルトにガールフレンドを作ってあげたくて、イーベイで競り落としたお人形です。家に来たときに着替えさせたらおしめをしていたので、パパが気に入ってオシちゃんと呼ぶようになりました。本名はカーラ。ラインハルトがドイツの名前なので、人名辞典を出して頭文字がcからはじまるものが欲しくて、短くて可愛い名前にしました。赤ちゃんのカップルというイメージです。
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れーちゃん
本名は晩太。アメリカのVANTA BABYという100年ほど前の子です。レクター博士に似ているお人形だったので、それをパパが気に入ってレクちゃんって呼んでいたら、いつのまにかれーちゃんになっていました。本当の名前は晩太という名前がありまして、ちょっと和風です。
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ガル
私の誕生日に猫が欲しくて、「今日行ったら絶対いる!」と夜の6時にパパと娘を連れてペットショップに行ったらいた猫です。頭にハートがあって、この子だ!と予防注射もウチでやりますと言ってすぐにお家に連れて帰りました。スコティッシュフォールドで3歳。猫の名前はいつもパパがつけていて、ガル・ガドット。好きな女優の名前です。ちなみにその前はペネロープ・アン・ミラー、その前はジュヌヴィエーヴ・ビジョルドでした。マンガでも話していますが、ガルと呼んでいたのがガルコル、つうさき、つぶさきとなって、今はつぶちゃんです。すごいおっとりさんで、地震にも驚かないですしリビングから出ようとしません。最近二階までお散歩するようになりました。甘えん坊ちゃんで、私が『ウマ娘プリティーダービー』をしていると怒ってきます(笑)。
著名人コメント
各方面の著名人の方からコメントをいただきました!
こんなふうにうちのお人形たちも遊んでくれているのかしら。
読み進めるほどにコトブキとおねーちゃんが愛おしくなり、今度はどんなことをして遊ぶのだろう、何を思うのだろうとワクワクします。2人の漫才のようなやりとりにも注目です。
「動物園のボブ」ではしゃべらないペンギンを眺めて動物園にいるような穏やかな気分に。
あたたかな気持ちになれる一冊です!
高橋花林(声優)
漫豪(漫画界の文豪)が描く、
小さくも深い世界、
人形の目線で1ページに一つの気づき
しりあがり寿(漫画家)
いがらし節で繰り広げられる
人形達のとぼけたやりとりがなんとも可愛い!
人形を通して語られるいがらし先生一家の日常も
微笑ましく、ずっとクスクス笑いながら拝読しました。
僕も最近まで人形が動き出す話を描いてましたので、そんな共通点にも嬉しくなりました。
最後の漫画だなんて嘘ですよね? 次回作も楽しみにしてます!
古屋兎丸(漫画家)
恐怖!! お人形たちが動く! しゃべる! しょうもないやりとりを繰り返す! それがいちいち可愛くて可笑しくてりゅ〜りゅ〜!!
死後くん(イラストレーター)
あとがきに書かれている、ミニチュアホース・サミーくんの取材撮影の写真を担当したのがぼくでした。なのでサミーくんのマンガはどうなるのかな〜と思っていたら断念されていたことを知りました。いがらしさんと奥様がいれこむのもよくわかるほど、サミーくん、めちゃくちゃかわいかったので、残念!
でも、そのあとに続いたペンギンのマンガ『動物園のボブ』が傑作で、初めて読んだときすごく嬉しくなったのを覚えています。
ぼくは動物園の楽しみ方が全然わからなかったんですが、「ボブ」を読んで、「動物の思いを想像しながら、動物を見る……、そういうふうに楽しめるのか!」と気づいたんでした。
動物園の楽しみ方を教えてくれたのが「ボブ」でした。だから、これまだ途中で終わってしまったのが残念!
でもでもの、でも! そうした紆余曲折を経て生まれたのが『お人形の家 寿』!
コトブキも、おねーちゃんも、ミャーちゃんも、ねこも、愛おしい……。第12話を何度も読み返してます。ほんまええ話……。
本作も『動物園のボブ』も、『アイ』も『ぼのぼの』もそうなのですが、いがらしみきおさんは、言葉を語らないものからも饒舌に浮かぶことばがあることを教えてくれます。
「これが最後かも」なんておっしゃらず、もっと物言わぬものがケタケタとしゃべくりあう世界を見せて下さい〜。
齋藤陽道(写真家)
いがらしみきお最新作「お人形の家 寿」は、日常をちょっと楽しくする漫画。
お人形たちがお留守番中に、猫と戦ったり、雨にはしゃいだり、いたずらしたり!
なんにでも好奇心旺盛で楽しそうな彼らの日常は、現代の慌ただしさに疲れた心を癒してくれます。たまに出る夫婦の惚気も見どころです。
同時収録の「動物園のボブ」も、ペンギンの語彙力が低すぎて面白い!
なにもしないことを楽しんでいる姿がとっても魅力的です。
春名風花(俳優)
お知らせ
『お人形の家 寿』読書キャンペーン開催中!!
キャンペーン詳細はコチラ!
メディア掲載
“笑いの天才”が人形たちとつくった笑って泣ける“ユートピア”
ダ・ヴィンチニュース編集部がおすすめする“秋の夜長に酒と嗜みたい本”5選
いがらしみきお一家の人形たちを主人公にした一冊、初の夫婦対談を収録
いがらしみきお最新作『お人形の家 寿』が発売決定 初の夫婦対談も収録
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著者プロフィール
いがらしみきお
1955年生まれ。宮城県出身。漫画家。
主な作品に『ぼのぼの』『羊の木』『かむろば村へ』など多数。
こちらも絶賛発売中!
『誰でもないところ
からの眺め』
著: いがらしみきお
発売: 2015年9月
仕様: A5判、240ページ
ISBN: 978-4-7783-2251-9
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『あなたのアソコを
見せてください』
著: いがらしみきお
発売: 2019年12月
仕様: B6判、368ページ
ISBN: 978-4-7783-2302-8
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