77号紹介「千原兄弟」 | クイック・ジャパン編集部ブログ | クイック・ジャパン - QuickJapan

写真には、くっきりと「01.3.30」と刻印されていた。
ジュニアが事故後、最初に意識を取り戻した日。
そして二七回目の誕生日。（文＝浅野智哉）

　千原兄弟ほど、活躍を待ち望まれていたコンビはない。それは彼らをずっと応援し続けたファンだけでなく、本来ならライバルであるはずのお笑い芸人たち、テレビや演劇、映画、出版といったさまざまなジャンルの、およそ千原兄弟を知るすべての人に共通した想いだ。
　しかし同時に、千原兄弟ほど安易に語られるコンビはない。二人が「千原兄弟」と名乗っているにもかかわらず、周囲の評価はネタをつくる千原ジュニアに集中し、「引きこもり」「笑いのカリスマ」「事故からの復活」など、わかりやすいフレーズが機械的かつ記号的に並べられてきた。
　二人が「兄弟」として生まれ、「兄弟」として育ち、いまも「兄弟」であり続ける理由が置き去りにされたまま―。（文＝藤井直樹）

　今年でコンビ結成19年目を迎えた千原兄弟。QuickJapanは兄・千原せいじと一緒に京都・大阪を、弟・千原ジュニアと一緒に東京を歩きました。二人が生まれ育った町、通った学校、NSCの稽古場、上京して初めて住んだマンション、なじみの喫茶店、バイク事故の現場、そして、これまで現像されないまま眠っていた、千原ジュニアの入院写真――。千原靖史、千原浩史という「兄弟」が、この世に誕生し現在に至るまでを追った全28ページのドキュメントです。

　■1970 - 1996　Kyoto . Osaka
　　兄･千原せいじの場合
　■初公開写真　千原ジュニア「2001年3月30日、病室にて」
　■1996 - 2008　Tokyo
　　弟･千原ジュニアの場合

　・千原兄弟公式サイト
　　http://chihara.laff.jp/

QuickJapan77号
4月10日（木）より順次、全国書店・ネット書店にて発売！
＊発売日は地域によって若干異なる場合があります。