クイック・ジャパン編集部ブログ

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あるもんなら何でも作るよ

2009.10.23

本日は次号の表紙に関して、スタイリストの松尾さんと打ち合わせ@表参道。
「こんな感じのイメージで云々」と若干妄想気味に話す自分の気持ち悪さよ。
「ここは絶対こんな感じがいいです!」
と、アピールする傍若無人ぶり。
誰のスタイリングをお願いしていたのかは、もう少しの秘密です☆★
街行く人々の服装がすっかり秋仕様。
表参道で声をかけてくる自称美容師さんは何人が本物ですか?


そのあと川崎まで足を伸ばしまして、
この秋大注目のドラマ『深夜食堂』の撮影見学。
監督が『東京タワー』の松岡錠司監督や、
『天然コケッコー』の山下敦弘監督だったりすることもあって
テレビドラマというより良質のショートムービーを観ている感じになります。
スタジオのある場所はとても不思議な環境で、広い庭に
変なオブジェが点在していたりと、晴れた秋空の下不思議な世界に迷い込んだ気持ちに。

しかしスタジオに入った途端に良い匂い。
おお、昼間だけど深夜食堂。

すでに1~2話は放送されていますが、原作そのまんま、
むしろ原作以上に路地裏の食堂然としたセットにまず驚かされます。
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道端のバケツとか、微妙にちゃんと汚かったり(笑)。
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お店を外から覗くとこんな感じ(中にいるのはスタッフさんたち)。
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お店の中は、本当に忠実に居酒屋さんを再現した作りになっています。
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ご存知、メニューは豚汁定食のみ!
(あとはお客さんが食べたいものを言えば作ってくれる形式)
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ああ、っぽいなぁ~(笑)。
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小道具も使い込まれた感じがびっしり。まさかセットだなんて......。
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川崎のはずなのに新宿のゴールデン街にいる気分にされちゃいます。
あまりにセットが素敵だったのでつい写真を撮りまくり、カメコと化す私。
セットがここまでしっかり作り込まれているから
テレビドラマ然としてないというか、本当にここで料理してそうだなと
観ている側に納得させちゃう勢いがあるんですね。

しかもそこに佇む小林薫さんの渋いこと渋いこと。
そして声の良いこと!!
小林さんが本当にマスターに見えてきます。
常連さん役の役者さん達がまた皆どっしり素敵な方ばかり。
不破万作さんや宇野祥平さん(白石監督の『オカルト』主演の方だった!)、
金子清文さん(舞台でよくお見かけする方)などが本当にただの飲み好きの常連さんのように
彩り(?)を添えています。
しかも私の脇を通り抜けていったのは、オダギリジョー!!!
と、ミーハー心がやいのやいのと騒ぐのを落ち着かせながら
今回のドラマの経緯などを聞く。
私は世代的にちゃんと観れたことはないのですが、
久世光彦ドラマリスペクトな部分もあるとのこと。
そういえば、私が一番好きな「世にも奇妙な物語」の話は
「海亀のスープ」という話なのですが、それも久世さんが演出してるんですよね。

......と、余談はさておき。
本作のもう一つの見どころはやっぱり深夜食堂で出されるご飯。
フードコーディネイトは『かもめ食堂』や『めがね』でおなじみの飯島奈美さん。
今日はいらっしゃらなかったのですが、飯島レシピによって作られた
深夜食堂唯一のおしながきメニュー、豚汁をいただいちゃいました!!
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大根にしっかり味がしみ込んでいて、
きちんと後乗せのネギもシャキシャキしていて、
嗚呼、至福至福。
余すところなくいただきました。
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ちなみに私の好きな深夜食堂メニューは
*やっこの上にオニオンスライスとかつぶしのっけてしょうゆとごま油をかける
*バターライス
*焼きタラコ(ミディアムレア)

です。

......とブログを書いていたらまたお腹も空いてきたので
深夜食堂を探しにゴールデン街に行こうかな。


※おまけ
スタジオの飲み物コーナーはエコに紙コップを再利用しておりまして、
ちょこっとそこに自分のコップを参加させてきました。
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七井