クイック・ジャパン編集部ブログ
太田出版発行の雑誌「クイック・ジャパン」の最新情報や編集部の様子をお伝えしていきます。
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晴海ふ頭にて
2010.4.13
週末、行ってきましたよKAIKOO POPWAVE FESTIVAL'10!
前日までの寒さがウソのように晴れ上がった東京の空の下、フェスシーズン到来を告げる、まさに"邂逅"の二日間でした。ということでまたもや長めのアップですんません。
【4月10日(土)】
少しのんびり行くと、すでに入口は長蛇の列。
みんな片手にお酒を持って笑顔が止まらない模様。
私もチューハイなどを飲みながら会場に入ると、
目の前に広がるのは海!
なにこの素敵な空間ー!!
メインのKING&QUEEN Fieldにてすでにはじまっていたgroup_inouを観る。
いつにも増してMCのcpくんの動きが激しく、imaiくんが客を煽る煽る。
「BPM200についてこい!」とはなんて漢。
WRENCHは昔AIR JAMで観た時よりもなんかたくましさが増してる気が
するんですが、相変わらずSHIGEさんの声は高く、そして轟音。
轟音気持ち良い。
そのままメインステージでソウルフラワーユニオン。
本当にフェスの似合うバンドですなー。
「平和に生きる権利」から始まり「満月の夕」でしっとりした後は、
「海行かば~」や「エエジャナイカ」などもう踊る踊る踊る!
メイン会場を見渡せる階段があるのですが、踊りながらふと見上げると
みなさんがあまりの熱気を写真に収めてました。
しかも! すべての演奏が終わった後、中川氏がおもむろに何かを客席に
ほおり投げたところ、見事に私の足元に落ちたのです。
人生で初めてのピック!
若干隣の人と血みどろの取り合い合戦に突入しかけましたが、明らかに私の
まん前だったので勝利!
きゃほーい!!
ここで会場をぐるり。
DEXPISTOLSのお客さんはでかいサングラスが多い。
mouse on the keysちょっと観たかったのだけれどお腹がすいちゃったので
フードコートへ。
フェスってご飯もおいしくて良いですな。
焼き肉うどんなるものを食す。汁が欲しい。
と思っていたら遠くから荘厳な爆音が。
嗚呼、MONO! 始まってるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
うどん詰まらせながら会場に行くと、まだ夕方なのに超異空間。
うわぁ。怖い。
怖いくらいにカッコイイです。
REBEL FAMILIAもちょっと覗きつつ、主催者のDJ BAKUもちょい見しつつ、
なんとな~く一回会場の外にふらりと出たら、
ギターパンダさん発見!
清志郎さんとやってたりする実はすごい人なのですが、
人懐っこい笑顔で下ネタバンバン歌うから近所から苦情が来てました(笑)。
降神も観たかったのですが、テント激混みで入れず。
二日目もあるのでお蕎麦食べて帰宅。
この時点ですでに筋肉痛。
【4月11日(日)】
つい洗濯物なんぞを干してたら(主婦!)若干到着が遅れ気味。
今日も超良い天気!
ぐだーっと行って、COKHEAD HIPSTARSでちょっとテンション上げて
でも日差しが強いからなぜか建物内で塗り絵なぞを知らない子どもたちと
やったりなんかしていたら、sleepy.abもキセルも聞き逃す。あれ?
これはまずい! と七尾旅人に走ったら会場がびっくりするくらいの人で
埋まっておりました。ありゃりゃ。
七尾氏曰くの「援交少女」の歌などを微笑ましく聴きつつ、
神聖かまってちゃんのmonoくんがいたので話しつつ、
「Rollin'Rollin'」がかかったらみんながダッシュで前になだれ込んでいくのに
つられてなだれこみつつ。フェスを満喫。今日もお酒がおいしいです。
テントの混み具合に恐れをなして、どうしても「あらかじめ決められた恋人たちへ」
が観たかったので早めにイン。
好位置をキープ。
「あら恋」想像以上に暴れてて戸惑う。
あれ、DVDとずい分違う。でも、ピアニカが作り出す抒情性と
それを打ち壊さんばかりのバンドサウンドが変に絡み合って
他にない位相に引っ張られる。40分しか時間はないのに
フルマラソン走り抜けたような気持ちよさ(って、私1キロも走れないのに)。
そのまま環ROY。思ってたよりもTHE HIP HOP。
いつも思うけどヒップホップの方たちっておじいちゃんおばあちゃんを大事にしそうな人が
多いなぁ。と思う。コール&レスポンスも盛り上がり若者たちと共にはしゃぐ。
テントを出たら外超寒い!
ので急いでTHE BLUE HARBへ。
熱いぜ。ブルーハーブ。よくあんなに言葉がぽんぽんと出てくるものです。
雨も降りそうで降らなくて、冥王星から地球、日本、晴海ふ頭へ世界が迫ってくる。
ステージを降りる前、キャップを取り深々とお辞儀するブルーハーブ。
やっぱりおじいちゃんおばあちゃんを大事にしそう。
やけのはら+ドリアンを観たくてまたもや外のステージへ。
外なのに凄い人。ドネルケバブを食しながら幸せな空間。
再度メインに戻ってふらふらしていたら「あら恋」の劔さんに会う。
劔さんがステージに立つとカッコイイということを熱くお伝えする。
そんでもってクラムボンで締め。相変わらず郁子嬢は可愛いです。
でも、クラムボンってふわふわ森ガール愛されバンドみたいなイメージで捉えられがちですが、
まったくそんなことなくて、ものすごく攻撃的なバンドだと思う。
大ちゃんのドラムの高速っぷりとか音の大きさとか、ミトくんの雄たけびや
郁子嬢のうねるピアノとか、本当にものすごい疾走感で、追いつけない。早い。
しかも期待していたTHE BLUE HARB参加!
「あかり」を生で聴けて幸せです。しかもライブでやるのは初だそう。
うわーうわー。
ラストでミトくんが、「友達に聴かせたい歌を歌います」と「Folkloa」が始まる。
みんなでコーラスパートを合唱。合い間で「空のジュン君にも届いてると思います」と
MCが入り、「はてジュン君?」と思いつつ手を振りながら笑顔で声を届け演奏は終了。
「最後にもう一曲聴いてください」とクラムボンが舞台を降りてからかかったのは
Nujabesの「reflection eternal」で、さっきのジュン君の正体に気付く。
ライジングサンの一年目の夜にフィッシュマンズがかかってたことを思い出す。
音が繋がっていく。
音が出会いをもたらす。
まさしく邂逅。
嗚呼、幸せな季節がまた来た。
フェスの季節が到来ですよ本当に。
今日も明日もそんな空間に出会えますようにと願いを込めて。
みなさんフェス会場でお会いしましょうー。
七井