クイック・ジャパン編集部ブログ

太田出版発行の雑誌「クイック・ジャパン」の最新情報や編集部の様子をお伝えしていきます。
※表紙以外の画像は無断転載・使用を禁止させていただきます

←あけましておめでとうございます | ブログトップ | QJ100号校了真っ最中!!!/ふみふみ→

奇才って要は天才ってこと。

2012.1.10

こんばんは。
編集部七井です。
あっという間にお正月気分が吹き飛ぶくらい
いつも通りの生活が始まってますが、皆様もう五月病なぞにはかかっていませんか?
「あ~、毎日が憂鬱だね」なんて90年代気分でタラタラやってても
仕事も宿題もはかどらないゾ!(←90年代気分)

そんなわけでして、そんな気分を一新すべく、
行ってきました
歌川国芳展
kuniyosi1.jpg

先日「ぽこぽこ」で歌川国芳を登場人物にした『ひらひら』を描いている
岡田屋鉄蔵さんにチケットを見せていただいて、
「やっぱりかっこよすぐる!!」
と鼻息を荒くしていたところ、お友達からお誘いの電話が。
3連休初日にギロッポン(←80年代気分)の森美術館に行ってみると
とにかく、

人、人、人!!

人酔いしまくりましたが、まあ国芳の絵の多彩なこと。
『ひらひら』でも描かれていた武蔵とくじらの絵もありましたよー!!
普段猫の絵を描く人に特別な感情を抱くことはないのですが
(猫だからってすべてがかわいいわけじゃない宣言)、
国芳の猫は好きだ! 鼻持ちならない感じもちゃんと出てて、嘘がない!
kuniyoshi2.jpg
あと、とにかくどの絵も稜線が力強く美しすぎて心酔。
ここでたくさん書いても伝わらないと思うので、まあ観に行ってみてよ、という
お話なのですが。

ただ一つ気になったのは、なぜ美人画はすべて受け口なのかと。
みんなたんぽぽの白鳥さんみたいな口元であったことが
腑に落ちなかったことだけはここに記したいと思います。

ということで、のんきに遊んでる場合じゃないんだけど、
圧倒的にすごい物を見ると、むくむくやる気が湧いてくるので、
またひとしきり頑張りますー。
あ、『ひらひら』もよろしくお願いいたします。
相当かっこいい漫画であります。
岡田屋さんも奇才!

ひらひら 国芳一門浮世譚
岡田屋 鉄蔵
太田出版

編集部・七井