クイック・ジャパン編集部ブログ
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QuickJapan 102号 緊急座談会 まだまだ語るぜ! ももいろクローバーZ!【1番目】
2012.7.02
QuickJapan 102号 緊急座談会
まだまだ語るぜ! ももいろクローバーZ!
1番目
昨年の春に続く第2弾となった本誌102号掲載の「100ページ全力特集 ももいろクローバーZ」ですが、おかげさまで各方面から予想を遙かに超える反響をいただいております。編集部も改めてももクロの人気に驚く日々です。そこでみなさんの熱気に負けじと、今回の特集に参加したライターの小島和宏、さやわかの両氏に本誌編集長の藤井直樹を加えた3名が、ももクロについて語り合いたいと思います!
熱い、ではなく、暑苦しいももクロ座談会。はたしてどんな結末になりますやら――。
【参加者】小島和宏(ライター)×さやわか(ライター)×藤井直樹(本誌編集長)
■頭が良くなってる
藤井 発売して2週間ほど経ちましたが、ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)を特集した102号の反響がすごいんですよ。昨年4月の95号に続いて2回目の特集だったんですけど、読者の方々からのメールやハガキの量がハンパない。内容もとにかく熱いというか「よくやってくれた!」って声が多いんです。なので今日は、特集に関わっていただいたお二人を交えて、取材の裏話やももクロの素晴らしさについて、改めてざっくばらんに語り合えればと思います。
さやわか ざっくばらんに(笑)。
小島 とくに着地点を決めずに(笑)。
藤井 はい(笑)。まず思い出すのはスケジュールですよね。もう無茶苦茶だった。
小島 無茶苦茶でしたね。発売日に間に合ったのが信じられないぐらい。
藤井 その原因は、僕の段取りの悪さが90%あると思うんですけど(笑)、残りの10%はももクロがとにかく忙しい。
さやわか 去年の95号での取材は、ちょうど空いてる時期だったんですよね。
小島 東北の大震災があってね。
藤井 ええ。あのときは予定されていたライブが中止になったりして、好きなだけ時間をもらうことができたんです。でも今回は本当に綱渡りでした......。
さやわか よく100ページも作ろうと思いましたね(笑)。
藤井 読みたい構成を考える自分と、実際に作る自分は、別人なんですよ(笑)。だからいつも後で大変な目に遭うという......それはさておき、メンバーへのインタビューは濃い内容になりましたよね。
小島 限られた時間のなかで、よくあれだけしゃべってくれました。
藤井 あのインタビューって、ほぼノーカットですもんね。
さやわか あ、そうなんですか。
小島 そう。彼女たちがちゃんと話の流れに脱線することなく乗っかるって、今までだったら本当にあり得なかったけど、いつからかできるようになっていて。
藤井 僕は95号と102号の両方とも現場に立ち会っていますけど、95号の時はみんなが流れを考えず思い思いにしゃべってましたね。でも102号のインタビューでは、「今から○○の話をするんだね」って自分で理解して、考えをまとめて話し始めるんです。
さやわか 先に全員で意見を軽くまとめてから話し始めたりもするようになりましたよね。雑誌インタビューは焦って受け答えする必要がないということがわかってるんですよ。こないだインタビューして、みんな頭が良くなってる! 賢くなってる! と思っちゃいました(笑)。
小島 (笑)
さやわか 芸能人っぽいというか、「段取り」みたいなことが出来るようになったんでしょうね。この世界に慣れたせいもあるのかもしれないけど。
藤井 95号は昨年の3月19日に取材して、4月10日に早見あかりさんの最後のステージになった中野サンプラザ(『4.10 中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 ~眩しさの中に君がいた~』)があって、翌11日から『試練の七番勝負』(『「ももクロChan」Presents ももいろクローバーZ 試練の七番勝負』)が行われたでしょ。『試練の七番勝負』ってやっぱり初日は95号的なノリなんですよ。メンバーがそれぞれ好き勝手にはしゃいでる。それが5日目とか6日目くらいから連係プレーが出来るようになって、僕は「5人でこんなふうにフォーメーションを組めるのか」と驚いたんです。
小島 やっぱり実戦の場でどんどん鍛え上げられたんでしょうね。
■100ページじゃ足りない!?
さやわか ももクロって本当に成長してると思います。ももクロの面白さって、単に周囲の大人に好き勝手やられているわけじゃなくて、無茶振りをこなしながら自分たちが成長していくところがあるんですよね。「事務所のゴリ押しでいっぱいテレビに出てる」とか言う人もいるみたいですけど、去年のももクロだったらこれだけテレビに出ても、きちんとこなせなかったかもしれない。本当にこの1年できちんと伸びて、ポテンシャルがどんどん上がっている。去年は去年なりのももクロだったけど、今年は安定感が生まれてる。あと、それぞれのキャラクター性が自己紹介で言ってるだけのものじゃなくなってるんですよね。例えば百田さんなら、フワッとした天然っぽい部分だけじゃなく、ちゃんと押さえるとこは押さえられるようになってる。
藤井 1年前、みんなより前に出るのを嫌がっていたあのリーダーが......。ホント驚いちゃいますよねぇ。
小島 自分が彼女たちの年齢だったころ、こんなにしゃべれるかって考えたら、絶対に無理ですよね(笑)。彼女たちの才能や努力はもちろんなんだけど、成長しやすい年頃で忙しくなったっていうのが、結果として相乗効果で良くなってるんだろうけどさ。
藤井 102号で川上(アキラ・マネージャー)さんが言ってますけど、あーりん(佐々木彩夏)もMCとして、すでに早見さん以上のスキルを身につけてますよね。
さやわか あかりんも頭がすごく良かったんですけど、自分なりに状況を理解してベストの答えを返すタイプだったんです。でも今のあーりんはこちらが「こういう企画ですよ」っていう話し方をしたら「じゃあこんな感じで」っていうふうにきちんと寄せてくる。
藤井 そう! 102号で楽曲の振り付けを元にメンバー5人がジャージ姿で教える「全力エクササイズ」って企画があって、うちの新人編集者がメンバーそれぞれにコメントをとったんですね。で、新人がたどたどしいもんだから、どんなコメントをしたらいいか、みんな最初は戸惑うんですよ。だけどあーりんは飲み込みが速い速い(笑)。
さやわか どういう企画なのかってことを理解してくれるでしょ。
藤井 そりゃもうあっという間に。「ここがこういう感じで、ここがポイントでーす」って。120点です!
小島 本当にね、自分が何を求められているのか、何を言えば良いのか全部わかったうえで、みんなに振ることができるんですよ。あれは素晴らしいですね。
さやわか 今、藤井さんが「120点」って言ったんですけど、満点を取るだけじゃなくてプラスアルファができるんです。期待してなかったポイントまで行っちゃう。
小島 これだけ急激に成長すると、クイック・ジャパンの特集も年に1回じゃたぶん追いつかないですよ(笑)。
藤井 たしかに(笑)。読者からも、「100ページじゃ足りない!」っていう意見が山のように来ています。
<2番目に続く>