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深夜4時1分の、有安杏果 (page2/4)
2014年3月25日。
清野アナと川上マネ―ジャーの承諾を得て、ラジオ日本のスタジオへ。
ただ、放送スタートは午前3時。終電なんて、とっくにないし、始発にはまだまだ早すぎる微妙な時間帯。そこで、ちょっと早めに訪れて、生放送の準備をしているスタジオにお邪魔した。
「いやぁ、逆に助かりましたよ、小島さん。ちょっとお聞きしたいことがあって……」と清野アナ。
「よくよく考えてみたら、ステージでは何度もももクロさんとご一緒させていただいているんですけど、僕、楽屋とかで有安さんと会話した記憶がほとんどないんですよ(苦笑)。どうですかね? 有安さん、しゃべりやすい方ですか?」
こうなったら、あまり予備知識がないまま生放送に突入したほうが面白いので、僕はなぜ、衝動的にここへやってきたのかを清野アナに伝えなかった。
杏果ファンであれば、先刻ご承知だろうが、彼女と深夜の「関係」といえば、真っ先に思い出されるのが、2013年5月に開催された『24時間Ustream』。夜深くなると、杏果はスタジオでウトウトしはじめ、放送を見ていたファンが一斉に「杏果を寝かせてやってくれ!」と書きこむ“伝説”が残っている。
その後、仮眠の時間が設けられたが、それはチームしゃちほこによる「寝起きどっきり」を仕掛けるためのトラップ。みんなびっくりして飛び起きたが、杏果だけはどんなに爆音を出しても爆睡を続け、ほぼ「立ったまま寝ている」状態でカメラの前に立つ、という衝撃的なシーンが映しだされた。
そんな有安杏果が、深夜にソロ仕事をするのである。めちゃくちゃ心配だけど、とんでもないことが起こりそうな予感がプンプンするではないか! もうニヤニヤが止まらない。
小島和宏=文