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どうなる!? 『モヤモヤさまぁ~ず2』

web special 2010.3

まさかのゴールデン進出――
緊急インタビュー 伊藤隆行プロデューサー(テレビ東京)

どうなる!? 『モヤモヤさまぁ~ず2』

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第3章 さまぁ~ず、大江アナ、スタッフ――それぞれの反応

―――出演者やスタッフにはどう説明したんですか?

伊藤 会議で演出とか主要なスタッフに話したんですけど、みんなキョトンとしてましたね(笑)。「いやぁ、それはないっすよ」って。

―――自然な反応でしょうね(笑)。

伊藤 うちのスタッフは30代前半が中心なんですけど、彼らはテレビ東京という会社に変化を求めてる世代なんです。会社というよりもチャンネルのイメージかな。自分たちがやってきたことを、もうちょっと強く押し出してみたいと思ってる。でもゴールデンタイムの番組だと、会社から言われることが月並みすぎて、手を入れられたらボロボロにされてしまうという意識がある。

―――なるほど。

伊藤 僕が深夜でしかやってこなかった理由の1つがそれなんですよ。ただ、ゴールデンタイムに自分たちの大切にしているものを持って行かないで、深夜を治外法権みたいにして好きなことやるっていうのはね、そろそろどうなんだろうと。だからって、なにも『モヤさま』を持って行かなくてもって気持ちはあるんだけど(笑)、『モヤさま』をゴールデンで放送することは意味のあることなんだよって話しました。「ゴールデンタイムで遊んでやろう」って感じで。

―――出演者への説明は?

伊藤 さまぁ~ずさんに関しては放送(2月26日)のままです。お二人がご一緒のときに話したんですけど、「伊藤くんがやるって言うなら、俺たちはやるよ」って。それは本当に明確でした。「確かに、もっと多くの人に観てもらってもいい番組だよね」と。これまでゴールデンタイムで特番をやったときも、やることは全然変わらなかったしって。「信頼してくれるんですか?」って尋ねたら「そりゃ心配だよ!」って言われましたけど(笑)。

―――大江麻理子アナはどうでしたか?

伊藤 大江は会社の後輩ってこともあって、年に何回かちゃんと話をするんです。カムジャタンっていう辛い鍋が好きだと言うんで、新宿の韓国料理店で食事をしながらちらっと話したら、「私は絶対反対です」って(笑)。

―――うわぁ……。

伊藤 思いっきり。会社に反抗してるわけじゃなくて、彼女は自分の考えをハッキリと言える人間だし、やっぱり『モヤさま』には特別な思いがあるんでしょうね。それで、このまま話してもドツボにはまると思ったんで、大江の気を逸らすためにとにかく料理をたくさん注文して「これ美味しいよ!」とか言って、その日は別の話題に切り替えました(笑)。

―――(笑)。最終的にはわかってもらえたんですか?

伊藤 同じテレビ東京の社員ですから、いま会社が置かれている状況とか、これからどうすべきかって話をしました。楽はできない局だよと。あと、僕としては今回の移動をきっかけに、なぜこの番組をやっているのか、やり続けるのかって意味をちゃんと考えてみたいって。そこまで彼女に話すのもどうかと思ったんですけど、大江にも僕の悩みをちょっと共有してもらおうかなと(笑)。そしたら「わかりました。任せます」って。

―――それはよかったです(笑)。

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